米メディア分析 進むコードカット 配信契約も伸び鈍化

編集広報部

米8大有料テレビの今年第1四半期報告などを分析した結果、米テレビ市場でのコードカットは、前年同時期比で31%進行したとのリポートがアナリストから出されている。コムキャスト、チャーターなどの総解約数は150万人。前年は115万人だった。四半期報告をしないDirecTVやCoxコミュニケーションズ、契約者数を明かさないYouTube TVなどを加え、今期の業界全体での解約者数は約220万人と見積もられている。

全米有料テレビ契約総数を見ると、MVPD(リニア)とvMVPD(ネット経由でテレビコンテンツを同時配信)を合わせ現在約8,400万世帯。年々減少傾向にあるが、その理由はリニアのコードカットの進行と、vMVPD契約数の伸び悩みにあると指摘されている。さらに今期はスリングTVやHulu Plus Liveのほか、多くのvMVPDが月々の契約料金を値上げしたことも原因とされている。一方、配信サービス(SVOD、AVOD)の新規契約数の伸びも鈍化。前年第1四半期は約4,200万人だった新規契約者が、今期は約2,900万人に。同サービスが飽和状態となり、視聴者による取捨選択の時期に入っていることも、伸び悩みの一因と考えられている。

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