山梨放送 東京支社ラジオスタジオリニューアル 静岡放送と共同利用に

編集広報部
山梨放送 東京支社ラジオスタジオリニューアル 静岡放送と共同利用に

山梨放送は東京支社のラジオスタジオをリニューアルし、「Tokyo 909 Studio」として6月2日から運用を開始した。909は山梨放送のワイドFMの周波数90.9MHzにちなんだ。

スタジオのリニューアルは、山梨放送東京支社が入居する静岡新聞・静岡放送東京支社ビルのリノベーションにともなうもの。これまでは山梨放送が単独で運用していたが、静岡放送と共同運用することとなり、フロアも3階から11階に移った。

山梨放送は旧スタジオを2021年4月まで歌謡番組でのアーティストの出演や、ワイド番組でのお笑い芸人の出演などで使用してきた。東京支社にラジオスタジオがあることのメリットについて、伊藤大仁・東京支社営業部長は「気軽に来てもらえることで出演者の幅が広がり、天気など東京の様子もリアルタイムで伝えられる。また、出演者が本社のある甲府に行けなくなった際に緊急で利用できる」と語る。

コロナ禍で県境をまたぐ移動が制限された2020年には、週5日の午後帯の生ワイド番組のうち、4日間は東京支社の旧スタジオを利用していた。

「Tokyo 909 Studio」は、『はみだし しゃべくりラジオ キックス』(月―金、13・00―16・30)の木曜担当のお笑い芸人ダンビラムーチョが生放送で利用しているほか、7月からの新レギュラー番組『AKB48のささやきラジオ~たぶん、山梨でしか流れないから!~』(月、19・30―20・00)でも使用している。

本社と東京支社のそれぞれのスタジオに出演者がいる場合は、Zoomでお互いの様子を見ながらトークを交わす。音声の調整は本社で行っているため、「Tokyo 909 Studio」からの出演者はカフ(マイクのON/OFFを切り替えるスイッチ)の操作のみを行う。

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<マイクやカフなどの機材>

静岡放送はこれまで東京での収録は外部スタジオを借りていたが、今回、山梨放送との共同運用という形で「SBS東京支社スタジオ」を持つことにした。その経緯について、大石晴巳・ラジオ局オーディオコンテンツセンター長は、「静岡放送でも独自スタジオを持ちたいと思っていたが、費用対効果の面で疑問があった。東京支社のリノベーションをきっかけに、共同・折半でスタジオを持つというアイデアが生まれた」と話す。また、「東京から静岡に来て生放送や収録に臨んでいる出演者は多いため、交通網の乱れや仕事の重複があった際でも東京からの出演が可能になる」と期待を語った。

スタジオの床面積は9.2㎡。スタジオ設計は静岡放送が担い、マイクなどのラジオ放送・収録に使用する機材は山梨放送の備品を使用。スタジオ利用日のスケジュール管理はウェブを活用して双方で調整できるようにしている。

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