山梨県内のメディア6者 「みんなで備えよう やまなし防災・減災フェス」を初開催 ラジオで共同特番の公開生放送も

編集広報部
山梨県内のメディア6者 「みんなで備えよう やまなし防災・減災フェス」を初開催 ラジオで共同特番の公開生放送も

山梨放送(YBS)、テレビ山梨、エフエム富士、NHK甲府放送局、山梨日日新聞社、日本ネットワークサービス(ケーブルテレビ)の6者は6月17日、甲府市で防災意識を高めるイベント「みんなで備えよう やまなし防災・減災フェス」を共同で初めて開催。約2,500人が来場した。

これまでに、YBS、テレビ山梨、NHK甲府のテレビ3局が防災・減災キャンペーンを展開。3年前からは、エフエム富士、山梨日日新聞社、日本ネットワークサービスを加えた報道・編集担当者で組織する減災ネットワークを立ち上げ、命を守る報道のあり方を模索していた。さらに今年は関東大震災から100年を迎えることもあり、山梨県では南海トラフ地震や首都直下地震、富士山噴火などが想定されることから、県民の防災意識を高める啓発活動を昨年度から検討していた。

イベントの企画・運営はアドブレーン社が担当し、県内のメディア6者に加えて、国土交通省甲府河川国道事務所や山梨県などの行政機関、地元企業など計28のブースが出展。全国に1台しかない降雨体験車での豪雨体験には長い列ができたという。イベント内では、各メディアが災害情報をいち早く、より詳細に伝えることを誓う共同宣言「みんな伝える みんなで備える やまなし防災減災」を発表した。

また、YBS、エフエム富士、NHK甲府の3局がラジオ共同防災特番『みんなで防災!ラジオで備えよう』(13・00―13・54)の公開生放送も実施。各局のアナウンサーがそれぞれ出演し、地震体験車や降雨体験車でのリポート、イベント出展者へのインタビューを行ったほか、県内の地震リスクを紹介するなどした。

同番組は、本イベントの開催決定を受けて、県内のメディアがそろい、県民に防災情報を届けることで幅広くPRができると考えて制作。NHKが制作幹事社を担当した。

共同防災特番について「県内の全ラジオ局が同じ時間帯に同じ番組を流すことはほとんどないため、単独で放送する防災特番よりも反響が大きかった」とYBSの荒川武広・ラジオ局長。「自社のアナウンサーが告知で他局に出演することで話題性も高く、総合的にラジオ媒体のPRにもつながった」と語った。

本イベントついて、アドブレーン社の雨宮司・山日YBS営業本部局長は「オール山梨のメディア力でイベント告知に成功し、予想以上に親子連れの姿が目立った。メディアの各代表も『いいイベントをつくることができた』と、来年度も継続していきたいとの意向を示していた」と振り返った。

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