スマートフォンやパソコンでラジオやポッドキャストが無料で聴けるサービス「radiko」は、サービス開始15周年を迎える2025年12月1日、記者発表会を開いた(=冒頭画像)。
冒頭、radiko代表取締役社長の池田卓生氏があいさつ。「15周年にあたって『あなたの好きな声をみつけてください』という意味を込めて『Find Your Voice』というキャッチコピーを決定した」と池田氏。今までradikoは、放送局の配信プラットフォームという役割が主だったとして、「これからは、ラジオコンテンツをもっと好きになり、もっと近くに、そしてラジオの聴き方をもっと新しい形で届けるエンターテインメントプラットフォームに進化させたい」と展望を語った。最後に、「全国のラジオ局とラジコが一体になってコンテンツを届けていければ。この日をきっかけに、ラジオをもっと好きになっていただきたい」と締めた。
<radiko15周年を迎え意気込みを語る池田卓生社長>
ブランドムービーを公開
続いて、radiko15周年記念ブランドムービーを発表。ブランドムービーで「今」と「あのころ」のラジオリスナー2役を演じた若手俳優の木戸大聖さんと、楽曲を提供した若者に人気のバンド・Saucy Dogから石原慎也さんが登壇。ムービーで登場するラジカセにあまり馴染みのなかった木戸さんは、「ボタンのカチャっという音や、その手触りを生で感じることができた」と撮影の思い出を話し、「時代に合わせて変化する主人公2人の衣装や髪型にも注目」と見どころを伝えた。石原さんは「学生時代、コインランドリーで流れていたラジオが自分の中で特別な存在だった」とし、「ラジオの電波を乗った音は、CDや現場とはまた違った良さがある。ラジオから流れた時を想像して音を作った」と楽曲制作の裏側を語った。
<ラジオの話題で会場を盛り上げた木戸大聖さん㊧と石原慎也さん㊨>
太田光さんがPR大使に就任
また、radiko15周年PR大使就任式が行われ、爆笑問題の太田光さんがPR大使に就任した。活動の一環として、オリジナルポッドキャスト番組『radiko15周年記念 太田光と15人のしゃべり手』もスタートする。各局の人気パーソナリティ15人を迎え、"ラジオ"をテーマに深掘りしていくスペシャル対談シリーズだ。日ごろからradikoを愛用し全国各地のラジオ番組を聴取する太田さんは、「エリアフリーができたのが2014年。そこから地方の番組も聞けるようになり、夢のようだと思った」と話し、「普段から自分には何の関係もない大阪の交通情報や、和歌山のデパートの情報などを聞いている。それがすごく楽しい」とradikoの楽しみ方を明かした。
<握手を交わす太田光さん㊧と池田卓生社長㊨>
池田氏は「太田さんには日本の隅々まで番組を聞いていただいていて、まさしくradikoのPR大使にふさわしいと思った」と話し、太田さんにPR大使のたすきをかけた。太田さんは「radikoができたおかげで、新しいメディアとして若者にもラジオが伝わった。PR大使に選ばれたことは本当に光栄」と笑顔で語った。
公式キャラクター「ラジまる」
当日、radikoの新しい顔として誕生した公式キャラクターの名前を発表。投票総数10万件超の一般投票の結果、「ラジまる」に決定した。ラジオの象徴ともいえるパーソナリティが持つ"声の温かさ"や"トーク"を印象づけやすい、パペット人形をモチーフにデザインされ、赤い鼻はアプリ内でみられる「再生」ボタンをイメージしている。
<記者発表会に登場した「ラジまる」>
特設サイトや各種キャンペーンも
15周年特設サイトも同日にオープンした。サイト内では、民放全99局で活躍中のパーソナリティから「ラジオ珍プレー好プレー」や「好きだったラジオ番組やパーソナリティ」というテーマで集めたメッセージやコメントを掲載している。
また、「radikoアプリ お友だち紹介キャンペーン」をスタート。既存ユーザーがアプリ内でURLを取得して友人にシェアし、紹介した友人がradikoアプリにログインして合計3時間以上番組を聴取すると、紹介者と友人双方にラジコプレミアム(ダブルプラン)クーポン3カ月分をプレゼント。さらに紹介者には抽選で1,000人にAmazonギフトカード500円分をプレゼントする。

オリジナルチャンネル強化や独自コンテンツ配信も
これまでradikoはオリジナルチャンネルとして「オーディオ高校野球」(既報)や「MUSIC AWARD JAPAN2025」授賞式生配信などの独自コンテンツ配信に取り組んできたが、今後はさらにradikoオリジナルチャンネルを強化し、独自コンテンツを随時配信する。
また、radikoは15周年を機に、各放送局や各番組をはじめとするさまざまなメディア、企業、団体などとコラボを準備中だ。15周年企画は2026年11月末まで1年間にわたって展開し、キャンペーンや特別企画を発表していく。