リニア視聴が初めて50%割る 配信は38.7%と過去最高に 米ニールセン調べ

編集広報部

テレビ画面を経由した視聴時間全体に占める地上波、ケーブル、配信のシェアを調査している米ニールセン「The Gauge」の7月分最新データが発表された。延べ視聴時間は前月比0.2%増でほぼ横ばいだったが、夏休み期間ということもあって18歳以下で4%増えている。7月のシェアは以下のとおり。

【テレビ画面経由の視聴シェア】
 配信    38.7%
 ケーブル  29.6%
 地上波   20.0%
 その他(データが測定されていないオンデマンド動画視聴/VODや、ゲーミングなど) 11.6%

【配信の内訳】
 YouTube 9.2%
 Netflix 8.5%
 Hulu 3.6%
 Amazonプライム 3.4%
 Disney+ 2.0%
 Max 1.4%
 Tubi 1.4%
 Peacock 1.1%
 Rokuチャンネル 1.1%
 Paramount+ 1.0%
 Pluto TV 0.9%
 その他の配信(シェアが1%に届かない小規模サービス群)5.1%

今回注目すべきは、地上波とケーブルを合わせたリニア視聴のシェアが全体の49.6%と初めて50%を割ったこと。ニールセンが「The Gauge」の結果を初めて発表した2021年6月には合計で63.6%だったが、今年7月は地上波が20%(前月20.8%から減)、ケーブルが29.6%(同30.6%から減)。また、今回はケーブルのシェアも初めて30%を割っている。21年6月時点でのシェアは40.1%だった。

一方、配信のシェアは38.7%(前月37.7%から増)と、「The Gauge」開始以来の最高を記録。21年6月時点のシェア26%から大幅に増加している。配信の視聴時間そのものは前月比2.9%増で、前年同時期比で12%増となった。

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