対AIの"冷戦"始まる 米で主要メディアがChatGPTをブロック

編集広報部

既報 のように米新聞大手のニューヨーク・タイムズ紙(NYT)が8月初旬、AIの開発企業がNYTの記事や写真を許可なくAI学習用に活用することを禁じた。その後、米国の他の大手メディア各社もNYTと同様の措置をとり始めていることが分かった。8月28日、CNNがウェブニュースで「メディア対AIの冷戦勃発」の見出しで報じている。

これによると、OpenAIが開発したChatGPTの記事アクセスを禁止しているのは、NYTに加えCNNとロイター。加えて、水面下でディズニー(ESPN、ABCニュース)、ブルームバーグ、ワシントン・ポスト紙、アトランティック誌やオンラインメディアのAxios、インサイダー、Gothamistほかも同様の措置を講じ始めているという。出版社のコンディナストやハーストもChatGPTへの防御体制を固めていると伝えられている。

米国の新聞・雑誌の業界団体「ニュース・メディア・アライアンス」のダニエル・コフィー代表は「各社とも著作権保護のための法的な防波堤は盤石だ。しかし、AIという未知の存在が急激にメディア市場を侵食しているのは確かで、すでに苦境に立たされている報道機関をさらに悪化させる」と危機感を募らせている。

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