日本映画テレビプロデューサー協会が主催する「2026年エランドール賞」の授賞式が、2月4日に開催された。
冒頭、日本映画テレビプロデューサー協会会長の奥田誠治氏があいさつ。今回から俳優の功績を称える「エランドール新人賞」を「エランドール賞」とした名称変更について、「どんな方にも贈ることができるよう、このたび『新人』を外した」と語り、「授賞式に一般のお客さまを呼んだのは約6年ぶり。第50回となる『2026年エランドール賞』を会場のみなさんで大いに盛り上げていただきたい」と期待を述べた。
来賓の都倉俊一・文化庁長官が登壇し、「日本のコンテンツ産業の発展は、個人・個社の努力のおかげでいまや鉄鋼や半導体を超える輸出産業に。民間が頑張っているからこそ、国が手助けすべき」「文化芸術の創造・発信や人材育成支援活動の予算は、2025年度から2026年度で大幅に増加した。先進国と比べると劣るものの、クリエーターのために国が動き出したことは事実。文化芸術に対する応援を進めていく」と前向きに語った。
<文化庁長官の都倉俊一氏>
日本映画テレビプロデューサー協会副会長の若泉久朗氏は、2027年度からエランドール賞が東京ドラマアウォード(主催=国際ドラマフェスティバル in TOKYO実行委員会)を引き継ぐことに言及。「日本のコンテンツをどう世界に届けていくかが発展の鍵。『世界に見せたいドラマがある』をコンセプトに、東京ドラマアウォードから引き継ぐ賞にはぜひ注目いただきたい」と述べた。
テレビ関係で「プロデューサー賞」を受賞したのは、テレビドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』の杉田彩佳さんと丸山いづみさん(ともにTBSスパークル)。丸山さんは「チームのみんなでアイデアを出しあって作りあげた作品。これからもたくさんの方に楽しんでいただける作品を作っていけるよう日々精進したい」と喜びを語った。同作品で主演を務めた竹内涼真さんも駆けつけ、「突拍子もないアイデアでも実現してくれた二人には本当に感謝。同世代のわれわれで、これからも面白いものを作っていきましょう」と祝福を贈った。
<左から竹内涼真さん、TBSスパークルの杉田彩佳さん、同じく丸山いづみさん>
また、「プロデューサー奨励賞」をテレビドラマ『ホットスポット』の小田玲奈さん(日本テレビ放送網)が受賞。小田さんは「撮影期間でもキャストやスタッフの全員が健康的な生活を送れるようルールを定めた」と話し、「1日の撮影時間はマックス10時間」「週休2日」など、通常のドラマ撮影の現場では異例のルールで同作品を撮影した。「面白い内容であることはもちろん、裏側も誇れるようなドラマを作っていけるよう精進したい」と意気込んだ。
<市川実日子さん㊧と日本テレビ放送網の小田玲奈さん㊨>
また、同作品で主演を務めた市川実日子さんが駆けつけ「一番最初に、作品の資料とともに"全スタッフ・キャストが人間らしい生活を送りながら、よい作品作りができる現場を目指します"というチームの志をいただいた」と明かし、「本当にこの通りに現場が進んでいった。新しい考えの人と今までの考えの人が相談し、試行錯誤しながらこの撮影をできた経験はありがたかった」と感謝を述べた。
各部門の受賞結果は次のとおり(敬称略)。
【プロデューサー賞/田中・平田賞】
映画 =『国宝』村田千恵子
テレビ =『じゃあ、あんたが作ってみろよ』 杉田彩佳、丸山いづみ
【プロデューサー奨励賞/田中・平田賞】
映画 =『爆弾』岡田翔太
テレビ =『ホットスポット』小田玲奈
【特別賞】
『国宝』制作チーム
【エランドール賞/TV ガイド賞】(=冒頭写真)
岡山天音
夏帆
佐藤二朗
髙石あかり
松村北斗
芳根京子
1956年にスタートしたエランドール賞は、映画・テレビ業界における功績や将来性を称え、1年を通じて映画やテレビドラマなどで活躍した俳優やプロデューサー、作品を表彰する。