米ディズニー、DVDを一部市場で販売中止へ

編集広報部

米ディズニーが8月1日、映画やテレビ番組のDVD/ブルーレイ/4Kブルーレイのリリースを世界の一部市場で中止すると発表した。今後はデジタル版でのリリースとDisney+での配信に軸足を移していくという。すでにラテンアメリカやアジアの一部ではDVDとブルーレイの販売を終了しており、続いて、特にディスクの売り上げ減少が顕著なオーストラリアから始める。オーストラリアでのディズニー最後のディスクは、8月1日リリースのマーベル作品『Guardians Of The Galaxy Vol.3』だ。

ディズニーが保有するコンテンツはマーベルコミックや子ども向けタイトルにとどまらず、「スター・ウォーズ」や「インディアナ・ジョーンズ」の各シリーズ、アニメ「ザ・シンプソンズ」シリーズ、ナショナル・ジオグラフィックや旧20世紀フォックスの全タイトルに及ぶ。これらの人気タイトルは今後、「物理ディスク」としては存続しない方向に舵を切ったということになる。

米国の家電・IT情報サイトなどはこぞって、これを「時代の流れ」としながらも、物理ディスクがなくなることには抵抗を隠せないでいる。業界紙のトムズガイド は、DVDなどのディスクを所有することの利点として、▷配信サービスはコンテンツを随時入れ替えるため、好きなタイトルがいつでも見られるとは限らない。DVDを所有してれいれば、いつでも見られる▷配信、デジタルよりDVDの方が高画質▷DVDは友人・家族間で貸し借りできるが、デジタルや配信はそうはいかない――などを挙げている。

しかし、DVD/ブルーレイ/4Kブルーレイの売り上げは数年前から減少傾向にあり、メディア最大手ディズニーの今回の発表はディスク世代には多少なりともショックを与えている。ディズニーの決定は配信サービスDisney+の成功が後押ししていることは明らかだ。オーストラリア以外の市場がどうなるのかはまだ発表されていないが、業界では「DVD終焉」へのドミノ現象の始まりとみる向きもある。

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