FuboTVがサイバー攻撃被害 サッカーW杯準決勝が配信できず

編集広報部

米ライブテレビのバンドル配信サービスFuboTVが2022年1214日(現地時間)、サイバー攻撃の被害にあった。同日午前9時20分(米国東部時間)にサイバー攻撃が始まり、午後2時(米国東部時間)開始のFIFA ワールドカップ2022カタールの準決勝(フランス対モロッコ)の配信が丸ごと影響を受けた。FuboTVが迅速に対応し、その日の夜までにはサービスを再開したが、ユーザーはこの準決勝をライブ配信で視聴できなかった。

FuboTVは、YouTube TVSlingHulu Live TVと同様に、有料テレビチャンネルをバンドル配信するサービス。同年9月末現在での契約者数は約1,200万人(前年比31%増)。スポーツチャンネルの集中バンドルとしても知られ、カタール大会へのライブアクセスを提供する数少ない配信サービスだった。今大会のライブ視聴のためだけに加入したユーザーも多かった。

FuboTVは翌日、状況報告サイトを開設し、前日の事態は配信サイドの問題ではなく、サイバー攻撃のターゲットにされた結果であることをユーザーに説明した。政府に被害届を出し捜査を求めたうえで、サイバー攻撃対策機関とも連携し、独自の捜査を行っていると発表した。

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