放送人の会 「放送人の証言」アーカイブプロジェクト YouTubeなどで過去のインタビュー映像を公開

編集広報部

民放、NHK、プロダクションなどの番組制作に携わっている人・携わっていた人などが個人として参加する「一般社団法人 放送人の会」は1999年から、放送に関わってきた人々にインタビューした映像を「放送人の証言」として記録してきた。これまでに民放やNHK、制作会社、広告会社などの200人以上を取材。その証言をアーカイブ化する事業「デジタルアーカイブプロジェクト」にiU(情報経営イノベーション専門職大学)と協力し、2021年から取り組んでいる。

そのトライアルとして、今年2月に30人分のインタビュー映像をYouTubeで公開。沖縄放送協会初代会長の川平朝清氏や、『岸辺のアルバム』などを手がけた元TBSの故 大山勝美氏などの証言を視聴することができる。ほとんどの映像が1、2時間ほどで充実した内容を届けている。放送史の貴重な素材として役立てるほか、転換期を迎えている放送の未来を担う人々の手がかりになることを目指している。

<大山氏インタビュー映像>

日本でラジオ放送が開始して100年にあたる2025年に向け、証言の適切な公開方法を考えていくという。今後は、YouTubeで公開した30人分のインタビュー全文を書き起こした文字ファイルをKindleなどの電子書籍で公開する予定。

深尾隆一(「放送人の会」理事 事務局長)コメント
私自身、214人の放送人の「証言」を見て、その面白さ、内容の深さに感動しました。ほぼ同時代に放送の現場に身を置いていたこともあり、自らの経験を追体験できるとともに、新しく知る要素が満載で興味が尽きません。「証言」をまとめていく作業が至福の時間でした。皆さまにもぜひご覧いただき、ご感想をお聞かせいただきたいと思います。

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