総務省は8月26日、2021年度の「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」を発表した。平日1日当たりのメディアの平均利用時間は、インターネット利用がテレビのリアルタイム視聴を2年連続で上回った。
SNSなどインターネット上のメディアと、テレビや新聞など従来型メディアそれぞれの利用時間や時間帯、利用率や信頼度などを12年から毎年調査している。総務省情報通信政策研究所が東京女子大の橋元良明教授らと共同で、今回は21年11月30日―12月6日に、13―69歳の男女1,500人を対象に実施した。
各メディアの1日当たりの平均利用時間を見ると、テレビのリアルタイム視聴(あらゆる機器を含む)が平日146.0分、休日193.6分。一方、インターネットの利用は平日176.8分、休日176.5分となり、2年連続で平日のネット利用がテレビを上回り、その差は前回の5.2分から30.8分に広がった。行為者率も、テレビのリアルタイム視聴が平日74.4%、休日75.0%、インターネット利用が平日89.6%、休日86.7%となり、平日、休日ともにネット利用の方が高かった。
目的別の利用メディアでは、「世の中のできごとや動きについて信頼できる情報を得る」メディアは、全年代でテレビがトップだった。
インターネットの利用項目別では、「動画投稿・共有サービスを見る」が平日43.3分、休日58.1分と最も長い。同サービスの利用率はオンデマンド型の動画共有(YouTubeなど)が88.2%(前年度85.4%)、オンデマンド型の放送番組配信(TVerなど)が26.5%(同22.2%)、インターネットを利用したラジオ放送(radikoなど)が17.1%(同15.5%)だった。