TBSが大賞、RKBに奨励賞 早稲田ジャーナリズム大賞

編集部

第21回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞がこのほど発表され、164の応募・推薦作から、草の根民主主義部門大賞にTBSテレビ「ムクウェゲ 女性にとって世界最悪の場所で闘う医師」が選ばれた。

コンゴで性暴力被害を受けた女性の治療にあたるデニ・ムクウェゲ医師の奮闘を追った本作は、地上波での特集などを経て昨年3月のTBSドキュメンタリー映画祭で上映された。監督は同社報道局の立山芽以子氏。12月9日に開かれた贈呈式で立山氏は、国際ニュースが減りつつある現状に危機感を示し「世界で起きていることを自分ごととして捉え、共感し想像することが重要。そこから人々の行動を喚起するのがメディアの役割だ」と述べた。本作は今年3月4日から全国の劇場で順次公開される。

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<田中愛治・早大総長から賞状を受け取る立山氏㊧>

さらに民放では、同部門奨励賞をRKB毎日放送「ドキュメンタリー『永遠の平和を あるBC級戦犯の遺書』」が受賞。制作した同社テレビ制作部の大村由紀子氏は贈呈式で「地元福岡で取材を続ける中で、ある課題が全国や世界につながると感じる経験が何度かあった」と述べた上で、「正面から事実に向き合い、取材に応じてくれた遺族の思いを伝えるのが報道の使命だと肝に銘じた」と受賞作を振り返った。

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<受賞作を振り返る大村氏>

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