映画「浜の朝日の嘘つきどもと」 9月10日全国公開 FCT

編集部

福島中央テレビは8月27日、同社初の映画作品「浜の朝日の嘘つきどもと」を福島の郡山テアトルで先行公開した。9月3日から県内の3館でも上映し、さらに10日からは全国ロードショーしている。

昨年10月、開局50周年を記念し同タイトルのドラマを放送。映画はドラマに直結する前日譚を描く。舞台は南相馬市に実在する映画館「朝日座」。同館の閉鎖を食い止めようと奔走する主人公・浜野あさひ=茂木莉子(高畑充希)と、同館の支配人や高校時代の恩師といった周囲の人々が紡ぐ物語を2時間弱にまとめた。映画とドラマは昨年夏にまとめて撮影した。

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©2021 映画『浜の朝日の嘘つきどもと』製作委員会
配給 ポニーキャニオン

プロデューサーの菅澤大一郎コンテンツ局次長は、本作を「震災や水害を乗り越えてきた県民のための映画」と位置付け、「コロナ禍でエンターテインメントが困難に直面する中、少しでも多くの人の活力になれば」と思いを込める。先行公開する郡山テアトルは新作映画の宣伝などで県内各局とつながりを持っており、「本作の上映も応援してくれている」という。

公開に向け、朝日座などで試写会を実施。来県した俳優らが夕方ワイドに出演したほか、スポットなどでも積極的に告知している。ドラマは番販により系列局を中心に放送し、16のプラットフォームで配信中だ。
 
6,000万円の総事業費は同社にとっては大プロジェクト。一方、「制作の過程で、撮影など多くの"プロの技"を目の当たりにした。日々の制作にも活かせる」と思わぬ収穫も。今後は全国に上映館を広げ、「息の長い作品にしていきたい」と菅澤氏。

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