福島中央テレビ(FCT)は、ドラマ『板橋駿谷の須賀川物語』の前編を12月9日(土)、後編を同16日(土)に放送する。放送時間は2話ともに16時30分―17時。各話の地上波放送後にTVerとHuluで配信する。
福島県須賀川市出身の俳優、板橋駿谷さんが"もし結婚して故郷の同市に移住してきたら"という、もう一つの人生を描いたフィクションドラマ。人名と地名をシンプルに強調する意図から『板橋駿谷の須賀川物語』というタイトルとなった。配信での展開も意識して、ショートドラマをつなぎ合わせた構成になっているという。
<主演の板橋駿谷さん>
同市がテレビ番組を使用したシティプロモーション事業を公募し、FCTが採択されたことで今回の制作、放送に至った。番組制作会社のメグも参画し、FCTからは制作部、営業部、営業企画部から6人が制作に携わっている。前編は8月と9月前半、後編は9月後半と11月に撮影。釈迦堂川花火大会や松明あかしという同市のイベントも盛り込んだ。また、撮影先となった同市内の店舗などに協力を依頼し、15人ほどがエキストラとして参加した。コンテンツ企画を担当したFCTコンテンツ戦略局営業企画部の大石大氏は、撮影をとおして「これまで以上に地域との関係性を深める機会となった」と振り返る。
FCTが制作するドラマとしてはミニドラマも含めると本作品が10本目になる。ドラマ制作の実績があることで「さまざまな番組や動画制作の企画で、『ドラマ』や『ドラマ的な手法』を使った提案ができる」とプロデューサーを務めたFCTコンテンツ戦略局営業企画部長の金井達之氏は、ローカル局がドラマを制作するメリットを語った。