エフエム栃木は、さくら市の中学生がラジオ番組の制作に挑戦する企画「こどもラジオ教室」を5月21日から実施している。子どものメディアリテラシーを高め、多様な視点を持つことを目指した取り組みだ。
2014年と15年、フリーパーソナリティのくぼたあやのさんが、福島県富岡町の臨時災害FMで仮設校舎に通う小学生と共にラジオ番組を制作した経験が同企画の基になった。この時、子どもが町民を取材する活動を通じて、世代間交流や子どもの成長につながる実感を得たという。
参加者は4回のワークショップでアナウンスやインタビューについて学ぶ。7月24日放送予定の特別番組に向け、市が取り組むまちづくりを題材に、インタビューや台本作成、さらに出演に挑戦。「中学生の目線で地元を取材し、自分の言葉で伝えてほしい」とくぼたさんは意気込む。
さくら市での同企画の開催は5回目。足利市など、他の地域でも類似の企画を実施してきた。保護者からの評判も良く、子どもの対話力や表現力などの成長を実感したとの声があったという。同社の担当者は「子どもたちにはラジオの良さを知ってもらい、未来のリスナーになってほしい」と語る。