2月13日(米ロサンゼルス現地時間)に開催されるスーパーボウルへの出場を懸けたNFLプレーオフシリーズが、今年は記録的な視聴者数となった。NFLの報告によれば、1月30日のAFC決勝(シンシナティ・ベンガルズ対カンザスシティ・チーフス、中継CBS)は平均視聴者数約4,785万人で、過去3年間のAFC決勝で最多。同日夜のNFC決勝(サンフランシスコ・49ers対ロサンゼルス・ラムズ、同FOX)は、それを上回る約5,042万人(FOXとスペイン語の有料チャンネルFox Deportesの合計)で、2014年以来最多の視聴者数だった。
23日に行われた準決勝4試合は、AFC・NFCともにCBS、FOX、NBC、ESPNでそれぞれ中継され、4局の平均視聴者数は約3,820万人で前年比20%増。劇的なエンディングとなったカンザスシティ・チーフス対バッファロー・ビルズ戦(同CBS)は、平均視聴者数が約4,300万人、最高時で約5,170万人だった。CBSによると、第4クオーターはカンザスシティ全世帯の約90%がテレビ中継を見ていたという。そのチーフスも、30日のAFC決勝で延長戦の末ベンガルズに惜敗。今年のスーパーボウルは、ベンガルズ対ラムズに決まった。アメフトは全米随一の人気スポーツ。今年はレギュラーシーズンから接戦続きであることも、ファンの視聴意欲を後押しした。
21年のNFLレギュラーシーズンの1試合の平均視聴者数は、リニアとデジタル中継で約1,710万人(ニールセン調べ)。前年比10%増となり、過去6年間で最多だった。この数字はそのままプレーオフにつながっており、高額な中継権料を支払うNBC、FOX、CBS、ESPNにとっては、これ以上ない展開だ。21年は視聴率トップ100番組のうち94番組がスポーツ中継で、その中の75番組がNFL(スーパーボウルを加え76番組)というデータも出ている(Sportico調べ)。