石川テレビ放送の『石川さんパレット』と九州朝日放送の『ぎゅっと』が、1月6日から新たにスタートした。
石川テレビが始めた報道情報番組『石川さんパレット』(月~金、16:45~19:00=写真㊤)は、同局の夕方のワイド番組としては約22年ぶりとなる。
昨年1月に発生した能登半島地震から1年となるタイミングに新番組として石川県民により必要とされる情報を伝えようという思いでスタートした。「伝えたい。石川のいま」をコンセプトに、報道に加えて昨年12月まで平日朝帯に放送していた『石川さん情報Liveリフレッシュ』のスタッフが制作を担当する。
他局との差別化のため『石川さんパレット』は弁護士や行政書士、大学教授など地元に根差す専門家が毎日出演するほか、地元の小・中・高校生がスタジオに生出演し子ども目線でニュースを伝える「石川さんこどもニュース」など若者を含めた幅広い世代への浸透を図る。
番組プロデューサーを務める山本美寿・報道制作部長は、「県民の皆さまの声に真摯に向き合い、寄り添い、丁寧に伝えていきます。そして地元に長く愛される地域ナンバーワンの報道情報番組を目指します」とコメントした。
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九州朝日放送は、前身の夕方ニュース番組『シリタカ!』に替わり、新たに夕方生ワイド情報番組『ぎゅっと』(月~金、16:48~19:00)を始めた。前番組を担当していた多くのスタッフが新番組の制作を担当する。
2001年4月から朝帯で放送している『アサデス。KBC』(月~金、6:00~8:00)に次ぐ新たなフラッグシップとなる番組を夕方帯に作り上げていくことで、タイムテーブル全体の強化を図るとともに新たなファン層の獲得も狙い、『ぎゅっと』を立ち上げた。
18時台には、福岡・佐賀県内の小中学校を対象とした学校の特色を紹介する「学校対抗 玉入れ選手権」や、タレントのpecoさんがお弁当レシピを学ぶ「pecoの完ぺきじゃないお弁当」など、世代を超えて楽しめる曜日替わりバラエティコーナーを設ける。「玉入れ選手権」には、すでに十数校からの取材依頼が寄せられているという。
1月からスタートした狙いについて、永山弘二・編成戦略部長は、「夕方帯は視聴習慣が大きくものをいうため、4月の大型改編よりも早いタイミングで番組を始め、習慣化してもらいたい。加えて、改編を前倒しすることで視聴者からの注目を集めやすくするため」と語った。