【2021年民放連賞審査講評(技術部門)】「災害情報カメラ収録システム『TOREZO』の開発 ~日本全国に広がる情報カメラ映像の自動送出を実現~」が最優秀

民放連 企画部
【2021年民放連賞審査講評(技術部門)】「災害情報カメラ収録システム『TOREZO』の開発 ~日本全国に広がる情報カメラ映像の自動送出を実現~」が最優秀

8月19日・20日中央審査【参加/11社=16件】
審査員=民放連技術委員会「技術表彰選考小委員会」委員


技術部門は、民放連会員各社の放送技術に関する開発・改良などにより、民放事業に貢献し、その発展に寄与した事績に賞を贈る。

本年は11社16件の申請があり、民放連技術委員会「技術表彰選考小委員会」が、有効性、汎用性、創造性、主体性などの観点から総合的に判断し、最優秀1件、優秀6件を選考した。さらに、技術奨励賞1件を選考した。表彰事績の概要は次のとおり。

最優秀=フジテレビジョン/災害情報カメラ収録システム「TOREZO」の開発 ~日本全国に広がる情報カメラ映像の自動送出を実現~ 耐災害性に優れたハイブリッドクラウド技術を活用することで、系列局が所有する全国の情報カメラ映像をキー局やクラウドで収録し、自動的に地震の揺れ映像を高速かつ高精度に切り出して送出できるシステムを開発・実用化した。

これにより、全国各地の映像を用いた迅速な地震報道が系列全体で可能となり、各局の人的負担や設備コストを削減しつつ、BCP機能の強化を実現するなど、テレビ報道技術の発展に大きく貢献した。

優秀=TBSテレビ/コンテンツ制作に特化した多人数リモート出演システム「TBS BELL」の開発 既存のWeb会議システムでは対応が難しい出演者全員のマイク・カメラの一元管理や出力画面の自由なレイアウトなど、コンテンツ制作に適した機能を有する多人数リモート出演システムを、専用アプリが不要なブラウザ参加型で開発・実用化した。

これにより、コロナ禍での制作ニーズに応えてリモート出演の活用の幅を広げ、出演者側の負担も著しく軽減するなど、テレビ制作技術の効率化と高度化に貢献した。

優秀=TBSテレビ/地上波ニュース番組へ"ひとり"で"正確な"生放送字幕を付与!『もじぱ』 音声認識AIによって放送音声をテキスト化し、直感的なGUIと最適な音声モニター環境を組み合わせた迅速な手動修正により、正確な「文字」を「ぱっ」と出す字幕付与システムを開発・実用化した。

これにより、字幕付与のための人材育成や運用コストが合理化され、生放送番組への字幕付与が進展するなど、テレビ放送のバリアフリー化と制作の効率化に貢献した。

優秀=日本テレビ放送網/クラウドプレイアウトを用いた日テレ系ライブ配信システムの開発 既存の局内設備にクラウドプレイアウトをアドオンする構成により、地上テレビ放送の安定運行とセキュリティを担保しつつ、インターネット同時配信を実現するライブ配信システムを開発・実用化した。

これにより、きめ細かい蓋かぶせやCMのシームレス差し替えなどを実現しつつ、汎用性の高い同時配信のソリューションを提供し、テレビ送出技術の高度化に貢献した。

優秀=テレビ朝日/オンラインファイルベースシステムの開発で実現した時間軸とロケーションからの解放 テレビ局のワークフローを全面的に刷新し、スタジオ収録から編集、番組素材搬入、放送、アーカイブ、二次利用に至るコンテンツの流通を、スピーディーかつスマートに行うオンラインファイルベースシステムを開発・実用化した。

これにより、コンテンツ流通の時間的・場所的制約が大幅に緩和され、多方面へのコンテンツ展開が容易になるなど、テレビ放送業務のIT化と効率化に貢献した。

優秀=フジテレビジョン/「超逆境クイズバトル!!99人の壁」リモート収録システムの開発 スマートフォンを利用した早押しボタンシステムと、リモート出演者への一斉連絡システムをクラウド上に構築し、既存のWeb会議システムと組み合わせて、多人数が出演可能なリモート収録システムを開発・実用化した。

これにより、コロナ禍においても早押しクイズ番組を合理的に成立させるとともに、リモート収録の可能性を広げるなど、テレビ制作技術の高度化に貢献した。

優秀=山口放送/FM回り込みキャンセラー及び混信波除去装置の開発 FM放送の放送波中継において、子局の送信波(親局と同一周波数)の受信アンテナへの回り込みをキャンセルする装置と、これを応用して、受信アンテナで受信した親局の信号から不要な混信成分を除去する装置を、それぞれ開発・実用化した。

これにより、コスト面で有利な放送波中継の適用範囲を広げ、小規模FM局やトンネル内再送信において周波数有効利用が期待できるなど、ラジオ送信技術の高度化に貢献した。

技術奨励賞=南海放送/ラジオOTC送出システムの開発 自動アナウンスシステムを備えたラジオOTC送出システムを自社で開発し、顕著な業務改善を果たした。


各部門の審査結果およびグランプリ候補番組はこちらから。

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