第40回民教協スペシャル『あなたを忘れない 朝鮮からの満州移民』(信越放送)が2月に放送 語られてこなかった「歴史の空白」に光あてる

編集広報部
第40回民教協スペシャル『あなたを忘れない 朝鮮からの満州移民』(信越放送)が2月に放送 語られてこなかった「歴史の空白」に光あてる

民間放送教育協会(民教協)の「民教協スペシャル」が、加盟するテレビ33局で2月7日~11日にかけて放送される。40回目となる今回は、信越放送が制作した『あなたを忘れない 朝鮮からの満州移民』。日本政府が満州国への入植を推し進めた国策「満蒙開拓」に加わり、朝鮮から移り住んだ人たちの歴史を紐解く。

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<朝鮮人満州移民の歴史を記録しようと奮闘する朴仁哲さん(㊧写真右側)、李光平さん(㊨写真右側)を中心に描く>

ディレクターを務めたのは、信越放送の手塚孝典氏。手塚氏は、25年にわたり満蒙開拓に関する証言記録やドキュメンタリー番組の制作に携わり、放送文化基金賞などを受賞してきた。しかし、日本統治下の朝鮮からの満州移民という視点で番組を制作するのは、今回が初めてだ。制作を振り返り、手塚氏は「戦争の歴史は、自分たちの国の目線でずっと語り継がれていく。満蒙開拓も、被害を受けた視点でずっと語り継がれ、その声が戦後の平和主義を支えてきた。一方で、加害国の人間として歴史を見たとき、僕たちはどんな形でこの歴史をどのように捉え、どんな言葉で語っていけばよいのか、ものすごく突きつけられてきた。やはり今大事なのは、自分たちと違う視点で戦争の歴史を捉え、日本という国を顧みていく、そういう姿勢だと思う」と語る。

番組では、朝鮮から満州に移り住み、戦後中国に残った朝鮮人満州移民の人生と思いを取り上げる。日本人からの抑圧・差別を受ける一方、中国人に対抗するという立場にも立たされるなど、国家と民族のはざまで苦難の時代を生きた人々の人生を、貴重な記録と証言をもとに描く。

民教協スペシャルは、加盟局による企画コンペを通じて毎年1作品を選び、番組化している。放送日時の詳細は民教協のウェブサイトを参照されたい。

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