TBSテレビの劇場公開用映画『方舟にのって～イエスの方舟45年目の真実～』が、７月６日（土）から東京・東中野の「ポレポレ東中野」（外部サイトに遷移します）、７月12日（金）から福岡市のKBCシネマ（外部サイトに遷移します）のほか全国で順次公開される。
1980年、東京・国分寺市から10人の女性が突如姿を消したと報道され、彼女たちを連れ去ったとされる「イエスの方舟」は、千石剛賢（たけよし）氏が主催する聖書研究会だ。美しく若い女性を次々と入信させハーレム化しているとして当時、世間を騒然とさせた。２年２カ月の逃避行の末、千石氏が不起訴となり事件には一応の終止符が打たれた。
本作は、事件後、千石氏の元に戻り、福岡県で共同生活を続けてきた彼女たちを取材、1980年当時の映像も織り交ぜながら、彼女たちの現在に迫る。今年３月から４月に開催されたTBSドキュメンタリー映画祭で上映され、メディアによって作られてきた世間が持つパブリックイメージとは全く別の彼女たちの生き方に衝撃を受ける観客が続出したという。
監督は、TBSテレビ・ドラマ制作部所属の佐井大紀氏。『Eye Love You』『Get Ready!』など連続ドラマのプロデューサーを務める傍ら、ドキュメンタリー映画『日の丸～寺山修司40年目の挑発～』などを監督、2024年にはTBS所蔵の貴重なフィルムを映画館で上映する「TBSレトロスペクティブ映画祭」を企画・プロデュースした。
＜45年がたった今も続いている共同生活 ©TBS＞
佐井監督は「騒動時の過激な報道を経験してもなお、水商売で生計を立てながら、聖書と共にあるその生き様を45年間貫き通した。TBSに残された貴重なフィルムと、私がこの目で見た彼女たちの現在。そこから浮かび上がる真実は、シスターフッドか？ それとも狂気か？ 鑑賞後もあなたは、"ハーレム教団"と呼びますか？」とコメントしている。
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