近畿の民放AMラジオ6局(KBS京都、MBSラジオ、ABCラジオ、ラジオ大阪、ラジオ関西、和歌山放送)とNHK大阪放送局で構成する「AMラジオ災害問題協議会」は1月、防災情報企画「いのちのラジオ」を実施した。各局がそれぞれ約5分のリポートを制作し、自局以外のものも含めて放送。災害時の課題やコロナ禍での防災についてさまざまなテーマを取材し伝えた。
KBS京都とラジオ大阪は防災関連の製品を開発する会社にインタビューした。このうち、ラジオ大阪は段ボールベッドなどを製造するJパックスを取材。水谷嘉浩社長は「保温性のある段ボールで避難所での凍死を防げると考えたのが普及活動を始めたきっかけ。災害関連死をなくしていきたい」と語った。次世代の担い手に焦点を当てたのはラジオ関西と和歌山放送、NHK大阪。ラジオ関西は兵庫県立舞子高校環境防災科の初代科長・諏訪清二さん、和歌山放送は近畿大の学生消防団員に防災への思いを語ってもらった。
同協議会は1994年から毎年1月に防災企画に取り組んでいる。「リスナーが各局のさまざまな取り組みを聴き、楽しみながら防災を考える機会になっている」と担当者。今後も「いのちのラジオ」の放送をはじめ、特別番組やイベントなどを展開していく予定だ。