BS新たに3局無料放送開始 地域創生など掲げる

編集広報部

BSの新しいチャンネル3局が3月に相次いで開局した。いずれも無料放送で、"地域創生"や"新しい価値の創造"を掲げる。

「地域創生」をコンセプトに21日開局したのが、吉本興業グループのBSよしもと(265ch)。番組が新たなビジネスや雇用を生み、ひとつの事業となる「一番組一起業」を目指す。平日午前に、47都道府県に移住して活動する同グループ所属の「住みます芸人」らが各地の情報を伝える4時間の生放送バラエティを編成。午後は曜日ごとにローカルのニュースや人物などを紹介する4時間の生番組を組む。週末には吉本新喜劇や花王名人劇場などのアーカイブ映像から名人芸を届ける番組も。各番組はライブ配信や見逃し・アーカイブ配信も行う。

松竹と東急の両グループが設立したBS松竹東急(260ch)は26日に放送を開始した。松竹が培ってきた興行・映画・歌舞伎などの文化と、東急の街・劇場・商業施設などの「場」の力を掛け合わせ、新しいテレビの形を創るという。編成コンセプトは映画、歌舞伎や劇場文化、多彩な作り手とコラボレーションするオリジナルドラマの3本柱。平日G帯に映画枠をベルト編成する。松本幸四郎ら歌舞伎役者を起用したバラエティもラインアップ。ドラマでは、もしも江戸時代に最新家電が届いたらどうなるかという斬新な設定の「家電侍」などが目玉だ。

27日に開局したBSjapanext(263ch)は、ジャパネットホールディングスのグループ会社ジャパネットブロードキャスティングが運営する。ジャパネットの通販事業に並ぶ2つ目の柱としてスポーツ・地域創生事業を掲げ、世の中に埋もれている▽モノ▽サービス▽考え方▽音楽やスポーツ等のコンテンツ▽地域の魅力――を通じて社会貢献を目指すとしている。平日19時に、出演者が日替わりで地域の魅力的なモノやグルメなどを紹介する旅番組を編成し、番組で取り上げた商品は公式アプリで購入できる。各地の企業CMも流す。毎日21時からは、タレントがやりたいことを一から企画制作する番組を放送する。

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