米CBSコロラド局 新たなコミュニティ・ジャーナリズムの手法導入 週10時間のローカルニュースも追加

編集広報部

CBSのコロラド州デンバー局KCNC-TVが、9月12日からローカルニュース放送時間を大幅に追加し、新たなコミュニティ・ジャーナリズムのアプローチを導入した。偽情報が氾濫する時代にあり、地上波放送局は信頼できるローカルニュースの重要性を再認識している。各局がその充実を模索する中で、同アプローチは斬新な取り組みとして注目されている。

新たなローカルニュース放送枠として追加されるのは、毎週月曜日から金曜日の午前9〜10時枠と、午後4〜5時枠の、毎週合計10時間。いずれもバラエティ番組を放送してきた枠だ。毎週35時間だったローカルニュース放送時間が45時間に増える。

そしてこの取り組みのポイントは、リポーターとアンカーが、自分が実際に住む街から地元の出来事を現地レポートすること。放送スタジオも各地元に設けられるほか、アンカーの自宅からの放送もあり得るという。これまでのアンカーは中央スタジオ、レポーターはあちこち飛び回るという報道スタイルから劇的なシフトとなる。地元住民の視点を、リポーターがそこに住む一住民としてニュースに反映させることで、放送局と視聴者のつながりを深め、ローカルニュースをもう一歩地元に踏み込んだものにするのが狙いだ。

KCNC-TVローカルニュースは地上波放送局で生放送されるだけでなく、CTVCBSニュース・コロラド、 CBSニュースアプリ、Pluto TVでも生配信される。

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