TBSドキュメンタリー映画祭2023 3年目の今年も開催 熱量溢れる作品並ぶ

編集広報部
TBSドキュメンタリー映画祭2023 3年目の今年も開催 熱量溢れる作品並ぶ

TBSテレビは3月17日から30日まで、「TBSドキュメンタリー映画祭2023」を東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で開催している。3回目となる今年は、報道だけでなくTBSの各セクションやグループ会社、系列各局が企画した15本をラインアップ。日本の戦後の歩みを見つめたドキュメンタリーや、海外の難民・人権問題を扱った力作、さらにミュージシャンの人生に迫ったものなど多彩な作品が並んだ。

系列局のドキュメンタリー番組を放送する『ドキュメンタリー「解放区」』(日、0・58―1・58)で反響が大きかった作品を中心に選んだ。映画祭のエグゼクティブプロデューサー・大久保竜氏は、「最大のポイントは、作品に対する監督たちの情熱だ」と強調。「企画の振り幅はテレビならでは。監督それぞれの最大級の熱量が、"どうしても伝えたい作品"につながった」と語る。

3月24日からは大阪のシネ・リーブル梅田と名古屋の伏見ミリオン座(いずれも4月6日まで)、4月15―21日には札幌のシアターキノでも開催。それぞれ、毎日放送『93歳のゲイ』、CBCテレビ『やったぜ!じいちゃん』、北海道放送『劇場版 ヤジと民主主義』といった系列局が制作した作品も限定上映される。「地域だからこそ生まれる企画がある」と大久保氏。「世界のマーケットを意識した意義のある作品を地方からも発信し続ける」と展望する。

会場では連日イベントが開かれ、『カリスマ ~国葬・拳銃・宗教~』では社会学者の宮台真司さんと佐井大紀監督(=写真㊤)、『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』では森さん本人が登壇。また、東京限定上映のRKB毎日放送『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』には、1月に亡くなった鮎川さんの娘さんら親族も駆け付けた(=写真㊦)。 鮎川さんの葬儀の模様なども急遽盛り込んだという寺井到監督は、「優しいことが格好良く見える人は他にはいない。そんな鮎川さんを記録できて良かった」とあいさつ。上映後に沸き起こった拍手には安堵と嬉しさ、寂しさが入り混じった気持ちになったといい、「ダイレクトに反応を感じるのは放送ではなかなかない。貴重な経験となった」と民放onlineの取材に語った。

IMG_5330.png

最新記事