Disney+広告入りプラン 年内に米国内で開始 政治広告などへの制限も

編集広報部

米ディズニーが、配信サービスDisney+の広告入りで安価なプランを、まずは米国内で今年後半をめどに開始する。世界市場では翌2023年の開始を予定している。

広告なしのDisney+は米国内で現在月額8ドル。広告入りプランがどの程度割安になるかはまだ分かっていない。戦略として、1時間に流す広告を4分以内にすること、アルコール飲料、政治、ライバルプラットフォーム/制作スタジオの広告を入れないことが挙げられる。1時間に4分以内は、ディズニー所有のHuluの約半分、NBCUピーコックの5分以内よりも少ない広告量となる。アルコール飲料と政治広告を入れないのは、ディズニーのファミリーフレンドリーなイメージを重視してのこと。その流れで、就学前の幼児向けコンテンツには広告を一切入れないことも発表された。さらに、視聴者が子どもの場合(Disney+の視聴者プロファイルで「子ども」指定をしている場合)、すべてのコンテンツに広告を入れない方針だという。

Disney+は直近の四半期で新たに約790万人の契約者を獲得し、世界の総契約者数は1億3,770万人ほどに達した。ディズニー傘下のESPN+(約2,230万人)とHulu(約4,560万人)を合わせると契約者の総数はおよそ2億500万人となる。ネットフリックスは契約者減で約2億2,100万人となったと発表しており、ディズニーが追い越すのも時間の問題だとみられている。

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