ニッポン放送 「オールナイトニッポンJAM」 サービス開始から1カ月

編集広報部

ニッポン放送は6月20日、『オールナイトニッポン』のアーカイブサブスクリプションサービス「オールナイトニッポンJAM」をスタートした。「JAM」は過去の番組を煮つめた"ジャム"という理由と、言葉の音感や覚えやすさから決まった。

「オールナイトニッポンJAM」のアプリをダウンロードすることで、同社が配信するポッドキャストコンテンツを無料で聴くことができる。また、30日間500円(税込)のプレミアムプランへの加入で、2000年以降のオールナイトニッポンをマスター音源で聴取することが可能となる。

本サービスの構想開始時期は、日本でもポッドキャストの流行の兆しが見え始めた2年前。当時の放送はオンデマンドで二次利用される前提ではなかったため、出演者などの権利者と交渉し、個別に許諾を取り直していった。オールナイトニッポンの象徴でもあるテーマ曲『ビタースウィート・サンバ』も使用できるようにした。アプリは、2020年にリリースした「poddog」(無料ポッドキャスト)で得た知見を生かし、デジタルビジネス部(現デジタルビジネス室)のメンバー2名を中心にアプリ開発会社と1年かけて作り上げた。

リスナーからは番組の初回放送から聴取できることへの喜びや、「radikoのサービス開始以前に放送されていた番組がクリアな音源で聴けるのは新鮮でありがたい」などの声が寄せられている。

本サービスへの期待・狙いについて、浜原晋介・ビジネス開発局デジタルビジネス室長は、「かつての番組リスナーに再びラジオを楽しんでいただきたい、と考えて始めた。また、本サービスをきっかけに初めてラジオの魅力を体験してもらうリスナーを増やしていきたい」と話す。また、プレミアム会員は「過去作品の配信であることから3040代を想像していたが、半数近くが20代で、これまであまり姿の見えなかった層の掘り起こしにつながった」と語った。

7月22日からは『hideのオールナイトニッポンR』(1998年4月10日―の全4回)の配信がスタートし、2000年以前の番組も初めて提供された。今後の配信について同氏は「デジタル音源のストックは2000年からだが、特別番組の配信は検討している」と語った。

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