米NBC『サタデー・ナイト・ライブ』が50周年 記念特番は1,480万人が視聴 ピーコックなどの配信でも好調

編集広報部
米NBC『サタデー・ナイト・ライブ』が50周年 記念特番は1,480万人が視聴 ピーコックなどの配信でも好調

毎週土曜日の深夜に米NBCが放送している人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』(SNL)が今シーズンで50周年を迎えた。エミー賞の歴代最多受賞(101回)に輝くとともに、ジョン・ベル―シやダン・エイクロイド、エディ・マーフィ、アダム・サンドラーなど日本でも著名な俳優やコメディアンを数多く輩出。政治や時事問題を反映したコントをはじめ、時代を画したミュージシャンをゲストに招くなど、全米で最も親しまれているバラエティショーだ(冒頭画像はNBC公式サイトの番組紹介)。

記念すべき今シーズンの平均視聴者数は490万人で、前シーズンの平均から13%増えた(ニールセンのリニア視聴データとNBCのピーコック配信に関する独自データから算出)。2月16日には特番『SNL 50周年記念スペシャル』がNBCとピーコックで放送・配信された。レッドカーペットから始まり、メインのコントやパロディ、最後はポール・マッカートニーがビートルズナンバーで締めくくった。過去のSNLに出演したレギュラーメンバーや豪華なセレブゲストも勢そろい。その顔ぶれもエディ・マーフィ、トム・ハンクス、クリス・ロック、ジャック・ニコルソン、アダム・サンドラー、ロバート・デ・ニーロ、メリル・ストリープなど。ソーシャルメディアでの投稿や反応もSNL史上最高を記録したとNBCは発表している。

特番の視聴者数は1,480万人を記録。シーズン平均の3倍を上回る快挙となった。NBCによると、同局のプライムタイム番組の過去5年で最高(報道番組をスポーツ中継を除く)で、ピーコックでのエンターテインメント系ライブ配信でも歴代4位に輝いた。これを上回る視聴者数(1〜3位)をあげているのは、過去3年間の「メイシーズ感謝祭パレード」中継 だけ。NBCが2月21日に発表した追加データによると、生放送後の数日間でピーコックとNBCのデジタルプラットフォーム、ソーシャルメディア・プラットフォームで、少しでもこのスペシャルを見た人は延べ2億2,000万人とのこと。延べ視聴時間は39億時間で、いずれも記録を更新中という。

SNLの初回放送は1975年10月11日。当初は『NBC's Saturday Night』として始まり、現在の番組名になったのは1977年シーズンから。放送中の50周年シーズンは2024年9月28日からスタートしているが、NBCによると50周年効果もあってピーコックの契約者数も増え、2024年の契約料収入にして概算で前年比5,000万㌦増えたという。

また、今シーズンの放送分は生放送以降7日間のオンデマンド配信も行っており、ピーコックとその他のデジタルプラットフォームでの視聴は平均840万人と、ライブの490万人を71%も上回っている。

米オンラインメディアのVarietyによると、SNLは今シーズンをとおして広告枠をすでに完売しており、番組史上最高のシーズン広告売上を記録している。

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