文化放送は6月17日から『文化放送ライオンズナイター』(火―金、17・45―21・00)の同時生配信をユーチューブでスタートした。若年層のファン獲得を目的に、若者の利用者が多く、ユーザーにとって操作性が良いユーチューブで実施する。対象となる試合は、平日に中継する埼玉西武ライオンズ主催のゲームで、今シーズンは6月に3試合、7月5試合、8月10試合、9月5試合で行う。
2019年から同番組のユーチューブチャンネルを開設し、キャンプの様子など中継で伝えきれない魅力を発信しており、同時生配信も同じチャンネルで行う。ラジオとradikoでの中継では編成の都合上、最大でも30分延長が限度のところ、ユーチューブではヒーローインタビューを含め、試合終了までの完全中継が可能になる。
中継後はアーカイブを残しており、その概要欄には得点の場面などの時刻を記し、リスナーが試合を振り返りやすいよう工夫をほどこした。また、球場内に流れる選手登場局やイニング間の音楽によっては権利上、ミキシングで調整する。
<6月17日 埼玉西武ライオンズVSオリックス・バッファローズのアーカイブ>
リスナーからは「聴きやすい」「海外からも聴取できるのでありがたい」との声が寄せられた。ラジオのプロ野球中継をユーチューブで同時配信するのは国内初の試みということで、ラジオナイターを中継している他局からも反響があったという。
山田英俊・コミュニケーションデザイン局報道スポーツセンター部長は「今後、プレビューやアフターゲームショー、試合のハイライトなども配信し、球場への行き帰りや試合のない時間でもコンテンツを楽しんでもらえるようにしたい」と意気込む。