東日本放送 旧社屋と土地を三島学園に売却

編集広報部

東日本放送(khb)はこのほど、旧社屋(仙台市青葉区双葉ケ丘)と土地を学校法人三島学園に売却した。土地は同学園が運営する東北生活文化大学の虹の丘キャンパスに隣接している。

khbは、2021年9月に現社屋(仙台市太白区あすと長町)に移転した。この建設計画が本格的に始まった17年から旧社屋と土地の売却を検討する中で同学園に提案した。同学園は19年に設置された同大学美術学部の入学者が増加しており、学修環境の整備を目的に購入を決めた。売買契約の締結2022年3月31日付。khbが売却した旧社屋の延べ床面積は約5,880㎡、土地の敷地面積は約7,500㎡。

同学園によると、旧社屋の鉄塔とパラボラアンテナは撤去するが、基本的には大きな改修は行わない。建築確認申請などの手続きを経て、双葉ケ丘キャンパス(仮称)として、美術学部を中心に使用する。放送局仕様の設備はアトリエや工房などとすることを見込む。1階のロビーはイベント・フリースペースとしてギャラリーを設置し、同学園が運営する高校および大学の美術、服飾関係の展示を予定している。また、地域住民向けの公開講座の開催や、大規模災害時の一時避難場所として使用できるようにする。

khbの新社屋の建設担当者は「建物を壊すのではなく、有効活用してもらうことを考えて計画を進めた。複数のデベロッパー等からも引き合いはあったが、地域貢献にもつながる三島学園を第一の交渉相手として、協議を進めてきた」と語った。

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