エフエム秋田はこのほど、秋田ゆかりのタレントとその魅力を活用したい企業・団体をつなぐ、エンタメ人材紹介サービス「あきたツナグーノ」を開始した。同社の新規事業として2021年末に企画されたもの。名称は、社内公募で挙がった「ツナグーノ」がシンプルでわかりやすく、親しみやすいことから採用され、そこに「あきた」を付けて「あきたツナグーノ」とした。
同社の番組出演者の多くはフリーランスとして活動しており、コロナ禍によって仕事のキャンセルや延期など大きな影響を受けた。同サービスは、フリーランスの立場や価値を守り、仕事を増やすことで、エンターテインメントの質を下げないようにする狙いもあるという。
ウェブサイトには、同社の番組パーソナリティや出演者などを中心に29組(1月12日時点)のタレントやクリエイターが登録されている。イベントMCやナレーションなどの内容に合わせてタレントを選択し、フォームを送信。同社が窓口となり企業とタレントのスケジュールの確認・手配するという仕組みを構築し、事業化した。サイトの制作は外部に発注したが、管理やSNSの運用は同社が独自に行っている。実際に利用した企業からは、「依頼の際に選びやすい」「適任者を見つけることができた」などという声があったという。
「ラジオはパーソナリティの人柄やスキルが伝わりやすく、リスナーとの距離が近いメディアなので、依頼者となる企業・団体が放送を参考にして選びやすい」と、古谷昌之・制作部次長はラジオ局が同サービスを運営する強みを語る。「今後も主に秋田県内でのサービス提供がメインにはなるが、実績を重ねて県外からの依頼にも対応できるようにしたい」と抱負を述べた。