米カリフォルニア州新法 取材中のジャーナリスト 警察の妨害・逮捕から保護

編集部

カリフォルニア州で10月9日、市民の抗議活動を取材するジャーナリストを警察が意図的に攻撃したり妨害することを禁じる州法が制定された。これにより、ジャーナリストは警察の規制線を越えない限り、デモ活動や行進、集会などの現場に立ち入っても、警告・逮捕されることなく自由に取材できるようになる。新法が適用されるのは、テレビ、ラジオ、新聞、ネットワーク、オンラインニュースなどの正式な記者証を持つジャーナリスト。

この法案を提出した同州上院のマイク・マグワイア議員(民主)は、「カリフォルニア州はジャーナリストの保護を全米最高水準に保てるよう先導していく」と話す。同州はすでに、山火事や避難指示が出ている危険地帯にジャーナリストが入って取材することを州法で認めている。同州のメディア各社や言論・報道の自由の擁護団体は、抗議活動を取材していたジャーナリストが警察に妨害・逮捕された事例を挙げ、新法への支持を表明している。一方、警察官の団体は新法を「あいまいで広範すぎる」「民衆を守る警察官に不当なペナルティを課すことになる」として、反対の姿勢を示している。

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