農政ジャーナリストの会は5月9日、「第39回農業ジャーナリスト賞」を発表した。民放からは、さくらんぼテレビジョンのドキュメンタリー番組『行商がつなぐもの~地方創生の未来とは~』(=冒頭画像)が選ばれた。山形県内で最も高齢化の進む西川町を舞台に、新鮮な魚介類やお総菜などの食品を商う行商の目を通じて、町の地方創成の取り組みを描く。今後の日本の縮図ともいえる小さな町の取り組みから、地域の人々がいきいきと暮らしていくためのヒントが見える。表彰式は6月4日に行われる。
<行商のトラックが行く先では買い物が困難なお年寄りが待っている>
このほかの受賞は次のとおり。
【農業ジャーナリスト賞】
▷『はじまりの魂、心に宿して~四国カルスト開拓民と孫の1年~』NHK松山放送局
▷『ハッピーヒル 自然農園 四季ものがたり』NHK松山放送局
▷ドキュメンタリー映画『若者は山里を目指す』原村政樹監督
【特別賞】
▷「農家の特報班(のうとく)」日本農業新聞
農政ジャーナリストの会は1956年に発足。農業関係の報道、解説、出版に携わるジャーナリスト、研究者および企業や団体の広報担当者など個人の資格で加入した会員と、賛助団体で構成され、国内外の農業情勢や問題点を正しく把握し、公正な報道、評論活動を行うことをめざしている。同賞は前年に発表された農林水産業などに関する優れた報道活動を表彰する。