テレビ愛媛・小笠原美晴さん さらば×高校生×愛媛『さらば青春の光の青春ジャック‼』【制作ノートから】③

小笠原 美晴
テレビ愛媛・小笠原美晴さん さらば×高校生×愛媛『さらば青春の光の青春ジャック‼』【制作ノートから】③

作り手の思いに触れ、番組の魅力を違った角度から楽しむシリーズ企画「制作ノートから」。 第3回はテレビ愛媛の小笠原美晴さんに、愛媛の高校生・大学生らが実際に出演し番組を盛り上げている『さらば青春の光の青春ジャック‼』(テレビ愛媛で毎週土曜日18:30~19:00放送、TVer・FODでも配信中)について執筆いただきました。(編集広報部)


媛の若者の青春を応援したい!この思いで2023年1月にスタートした『さらば青春の光の青春ジャック‼』。放送開始から1年半が過ぎましたが、ローカル発のこれまでにはない青春応援番組として手ごたえを感じています。

愛媛に"さらば青春の光"が降り立つ!

10代・20代に絶大な人気を誇るお笑い芸人"さらば青春の光"が愛媛の高校・大学を突撃訪問し、 「若者の本音を引き出し、青春を思いっきり感じてもらえる番組」をコンセプトに立ち上げました。番組がスタートした2023年1月は新型コロナウイルスがまだ「5類」に移行する前で生徒もスタッフも皆マスクを着用していました。コロナ禍で部活動や学校生活が制限され、マスク着用でお互いの表情を感じ取ることも難しい異常事態の中、さらば青春の光が持ち前の明るさと笑いのセンスで訪れた学校に明るい風を吹き込んだのが、番組制作を通じて最も心打たれた瞬間でした。

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<愛媛県立松山工業高校を訪れるさらば青春の光=㊧、生徒と真剣に取り組む東ブクロさん=㊨>

これまでに訪れた高校・大学は15校を超え(※6月3日ロケ時点)、学校の数だけ情熱や思い出がアルバムのように積み重なってきました。ありがたいことに愛媛県民に『さらば青春の光の青春ジャック‼』は認知され、商店街でロケを敢行した際は番組ファンで埋め尽くされていました。とはいえ、今日に至るまでの間には番組スタッフの苦労や学校側の協力なくしては語れない話がたくさんあります。

『青春ジャック』ってどんな番組?

1つの学校で30分×4週分の収録を行いますが、毎回の企画テーマはさまざま。俳句王国・愛媛ならではの形で生徒の本音を引き出す「カミングアウト5・7・5」はレギュラー企画に成長しました。生徒たちが普段は心にしまっている思いや悩みを5・7・5の17音に乗せてメールやLINEとは違う生の言葉で伝えてくれています。そんな生徒たちの思いのたけをお兄さんのような立ち位置でさらば青春の光の2人が心に寄り添い、時には悩み相談も温かな笑いに変えてくれています。

また、アラフォーのさらば青春の光がバレーやバスケの部活動に参加して10代の若者と一緒に汗を流す「部活動ガチンコ潜入」では青春真っただ中の世代はもちろん、テレビを見ている親世代も自分たちの甘酸っぱい青春時代がよみがえると話題になっています。さらに「フェンシング」や「スポーツチャンバラ」など高校・大学の特色ある部活動を見られるのも楽しみのひとつです。

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<運動部の活動を見学>

さらにここ最近、高校生の間でバズっているのが「これ1グランプリ」。生徒が「自称NO.1」と自慢の特技を披露する企画です。「高速まばたき」「シャーペンの芯まつ毛乗せ」などなど、普段はおとなしい生徒もさらば青春の光の絶妙なツッコミで一躍人気者になっていきます。


そして話題企画「ぶっちゃけディベート」では、"恋愛と勉強どっちが大事?"と、2択で本音を出し合います。10代ならではの恋や受験のお悩みにさらば青春の光が真正面から向き合い、時には胸がキュンとなる台本にない展開が待ち受けています。番組自体、この1年で人気企画が生まれアップデートされてきました。

強行スケジュールでロケ後はへとへと......

番組は回を重ねるごとに成長してきましたが、いまや、さらば青春の光はテレビで見ない日はないほどの人気者。もちろんスケジュールもパンパン!ロケ当日は朝一便の飛行機で愛媛に入り、最終便で羽田にとんぼ返りの強行スケジュール。なにせ1日で4週分の収録を撮りきらなければ、放送に穴が開いてしまいます。スタッフ一同、ロケ時間の押し引きに一喜一憂。とはいえ、生徒の思いや楽しい場面はなるべく撮りこぼしたくない一心で毎回撮影に臨んでいます。

番組のディレクターがさらば青春の光の傍で生徒が発した一言も決して聞き逃さず番組独自の味付けにしていくのが番組作りの醍醐味だと感じています。さらに愛媛県内の高校・大学もロケ日程をうまく合わせてくれ、撮影に協力いただけているのも番組が継続していける源だと感じています。

県立高校ロケも敢行‼

学校行事を柔軟に対応できる私立高校から番組はスタートしましたが、多くの高校生に出会うためには県立高校でのロケが不可欠。そんな中、番組初の県立高校とし伊予高校のロケが決まった時はスタッフ一同、喜びもひとしおでした。なるべく授業の邪魔にならないように企画を練り上げ、県立高校も地元の伝統行事「はんぎり競争」を組み込んでは......と番組側の思いに応えてくれました。木桶に乗って水上を漕ぎ進む「はんぎり」は地元でイベントが開催される馴染みの行事です。地元ならではの伝統行事を視聴者に伝えるとともに生徒のひと夏の熱い思い出作りのお手伝いを出来たこと、これこそが『さらば青春の光の青春ジャック‼』が目指す姿が詰まっています。

さらに、初の工業高校「愛媛県立松山工業高校」のロケも敢行‼さらば青春の光の2人が教室に現れると生徒たちの大歓声が巻き起こります。人気企画「カミングアウト5・7・5」のロケで大盛り上がり!10代ならではの甘酸っぱい恋愛トークにさらば青春の光の2人も胸がキュンキュンしていました。毎回、スタッフの想像を超えるオモシロエピソードが飛び出し、台本にはない青春ストーリーが生み出されるのも、この番組ならではの醍醐味です。

"進化型青春バラエティ"これからジャックしたいもの?


わずか1年半で愛媛の若者の心をがっちりつかんで離さない番組に成長し、2023年夏には松山市中心部で開催される「土曜夜市」で普段番組を見ている生徒もそうでない生徒も一緒に楽しめるイベントも企画しました。今後は1校でも多くの学校を訪れ、さらば青春の光の2人が愛媛の若者と一緒に、世代を超えて青春を謳歌できる番組にどんどんアップデートしていきたいと考えています。さらにTVerなど全国への配信視聴数も右肩上がりで推移していて、愛媛で生まれたこのうねりを全国に発信し、日本中の若者の心をジャックできる番組になるよう、スタッフ一同全力で盛り上げていきたいと思います。

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<愛媛県立松山工業高校とさらば青春の光>

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