「やっぱりラテが好き」 山口県の民放ラジオ・テレビ4局で共同キャンペーン始まる 

編集広報部
「やっぱりラテが好き」 山口県の民放ラジオ・テレビ4局で共同キャンペーン始まる 

山口放送(KRY)、テレビ山口(tys)、山口朝日放送(yab)、エフエム山口(FMY)の山口県内民放4局による共同キャンペーン「やっぱりラテが好き」が1月20日に始まった。キャンペーンサイト(外部サイトに遷移します)を開設し、YouTubeの公式チャンネルから各局の垣根を越えて制作した動画を配信するとともに、Instagramで情報発信する。動画は県内で親しまれている各局のアナウンサーやパーソナリティが山口県の魅力を多彩なアプローチでアピール。あわせて放送の役割や楽しさを伝える。

キックオフとして同20日に山口県庁内で開かれた記者会見には4局のアナウンサーとパーソナリティ8人がそろい、キャンペーンの概要やそれぞれの抱負を語った(以下は記者会見の模様)。

「同じ山口県をエリアとしながら、周南市に本社を置くKRYと他の3局が所在する山口市は離れており、これまで交流が少なかった。これを機に横のつながりを深めていきたい。そしてテレビとラジオをもっと好きになっていただければ」(KRY・成田弘毅、上田奈央アナウンサー)、「初めて顔を合わせるメンバーだけに、どんな化学反応が生まれるのか楽しみ。視聴者の皆さんには私たちの"素"の姿を知っていただく機会に」(tys・永岡克也、奥野粋子アナウンサー)、「普段はおすまししているアナウンサーの素顔を見ていただきたい。他局のアナウンサーが(画面外で)どんな仕事をしているのも同業者として興味津々」(yab・八谷英樹、宮原睦実アナウンサー)――そんな夢が相次いだ。

今回はテレビ局同士に加えてラジオ局(兼営のKRYとFM単営のFMY)ともタッグを組むのが特徴だ。キャンペーンタイトル「ラテが好き」の「ラテ」はラジオとテレビの意。「メディアが多様化するなか、どちらも地元に立脚する地上波放送局。両媒体が絡むことで相乗効果も期待できる。"地上波のよさ"をあらためて認識いただけるのでは」と記者会見の幹事局・yabの松山和浩編成業務局長は期待を寄せる。FMYからは「こうしてカメラの前でお話しするのも、動画制作でピンマイクをつけて取材するのも初めて。ラジオらしい音楽をテーマにした企画にも挑戦したいですね」(高原潮、池田桂子パーソナリティ)との声も。

同地区での本格的な共同キャンペーンは初めて。地元を共同で盛り上げられないかと数年前から各局間で検討してきたが、2024年に米ニューヨーク・タイムズ紙の「2024年に行くべき52カ所」に山口市が選ばれたことから気運が高まり、「大きな変化の真っ只中にある放送業界が新たな取り組みでファンを広げつつ、山口をみんなで盛り上げよう」と始まった。キャンペーンのキャラクター名は「ラテル」(画像㊦)。レトロなイメージのテレビ受像機には各局のコーポーレートカラーを散りばめた(テレビフレームの赤=KRY、モニター画面の黄=tys、靴のオレンジ=yab、帽子の青=FMY)。

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記者会見が行われた20日にはテレビ3局が18時台のローカルニュース内で同時生中継しキャンペーンをPR。当面はインターネット上での動画や情報発信を中心に、ふだんテレビやラジオと接することの少ない世代への浸透を図っていくが、将来的にはグッズの作成やイベントへの参加、お互いの番組でのゲスト出演など活動の場を広げたいという。

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