チューリップテレビ  「私は白鳥」劇場公開

編集部

チューリップテレビのドキュメンタリー映画「私は白鳥」が11月27日、渋谷のユーロスペースやヒューマントラストシネマ有楽町を皮切りに順次全国公開される。20日からは富山のほとり座で先行公開する。

越冬のために富山に飛来しながら羽が折れてシベリアに帰れなくなった白鳥と、白鳥の虜になった澤江弘一さんの4年間を、富山の大自然を交えて描いた。2019年5月の放送版は海外の映像祭を含め数々の賞を受賞。映画にはその後の追加取材を盛り込んだ。監督は同社でニュースデスクなどを務める槇谷茂博氏(=写真)。取材時は入社1年目だった梶谷昌吾記者が、飛来する白鳥の減少理由を探る取材の過程で澤江さんに出会った。

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本作は、「ローカル局のドキュメンタリーを全国で見てほしい」との思惑が一致したTBSテレビと連携した。TBSの映画制作のノウハウを活かしてJNN系列の制作力を示すとともに、ローカル局の立場から収益源としてのドキュメンタリーの可能性を探り、各局のモデルとする狙いもある。

記者にとっても、日々のストレートニュースにとどまらないやりがいのあるネタを追うことが成長やモチベーションにつながっているという。「老若男女問わずコロナ禍で行き詰まりを感じることが多い中、本作から生きる喜びを感じて」と槇谷監督。

ユーロスペースでは11月27、28日に槇谷監督、刀根鉄太プロデューサー(TBSテレビ)が舞台あいさつ。ほとり座では澤江さんや梶谷記者も登壇する。

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