ミラノ・コルティナ冬季オリンピック 米国内の視聴者数が北京大会比で倍増

編集広報部
ミラノ・コルティナ冬季オリンピック 米国内の視聴者数が北京大会比で倍増

ミラノ・コルティナオリンピック(2月6〜22日)の米国内視聴者数が2022年の北京大会から大幅に回復した。NBCユニバーサル(NBCU)によると、期間中の平均視聴者数は2,350万人(ニールセンのライブ+同日/Big Data+Panel方式)。これは地上波NBC、配信のPeacock、デジタル各媒体、ケーブルのUSA Network、CNBCを含む全プラットフォームのライブ午後帯(ミラノのプライムタイムに相当)と米国のプライムタイムを総合した数字だ。冬季オリンピックでは2014年のソチ以来最大の記録で、2022年の北京(約1,200万人)からは96%増とほぼ倍となった(冒頭画像はNBCUのリリースから)。

大会終盤2月22日の男子アイスホッケー決勝(米国対カナダ/2-1で米国に金メダル)は平均視聴者数2,600万人を記録。ピークはオーバータイムの決着場面で約3,500万人に達した。同19日のアイスホッケー女子決勝(2-1で米に金メダル)も平均530万人と、女子アイスホッケー史上最多を記録している。

配信面でも新記録が出た。Peacockを中心とするNBCUのデジタルプラットフォームでの総視聴時間は大会17日間で167億分と過去の冬季オリンピックの合計69億分を大きく上回った。

これらの要因を米各メディアは、▶2大会連続でアジア開催だった冬季大会が欧州開催となったことで米国の視聴時間帯との相性が改善し、注目競技が視聴しやすかった▶米国勢の金メダル獲得(12個)やアイスホッケー決勝の好カードなどの展開が視聴意欲を喚起した――と分析している。これに加えて、NFLスーパーボウル(2月8日、既報)、NBAオールスターゲーム(2月15日)と並び、NBCUが掲げた「Legendary February(伝説の2月)」編成との相乗効果で、NBCUの月間リーチ拡大を牽引した。

加えて、今大会は「放送品質と変わらぬ配信のクオリティ」が功を奏したと米オンラインメディア「NCS(Newscast Studio)」が伝えている。スピード感のある試合展開や複数会場の同時中継が続く冬季オリンピックでは、遅延や画質劣化が直ちに信頼低下につながるが、これまでの経験と蓄積に裏打ちされたNBCUの技術力を評価。放送と同水準の信頼性を確保できるかどうかが、今後の大型イベント配信の前提条件となるとしている。

NBCUはこの勢いを2028年ロサンゼルス夏季大会へとつなげる構えで、米国内開催による"ホーム"効果をもたらすかが次の焦点となりそうだ。

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