米配信業界 ローカルニュースチャンネル拡充進む

編集部

米CBSは1月12日、配信部門CBSNを「CBS News Streaming Network」としてリブランドした。地上波からオンラインに移行していくと予想される視聴者を獲得する狙いで、スマートフォンやPC、コネクテッドTVなど30以上のプラットフォームを通じて無料で利用できる。24日にはマイアミで新たに配信チャンネルを立ち上げ、本年末にはデトロイトでもローカルニュースチャンネルの開設を予定している。

近年、地上波局とケーブル局が競って配信市場に参入する中、最古参のCBSは2014年に業界の先陣を切ってCBSNを立ち上げ、18年には初のローカルニュース配信CBSN New Yorkを開始した。CBSは21年に約3万時間のローカルニュースコンテンツを配信し、その視聴時間は前年から37%の増加。22年はさらに1万5,000時間のコンテンツを追加し、計4万5000時間のローカルニュースや気象情報を配信していく。制作ニーズに対応するため、ニューヨーク市内に新たに配信制作スタジオも開設した。

また、NBCUの配信サービス・ピーコックも1月20日、ローカルニュースチャンネルを新たに開設し、エリアを大幅拡大。現在、シカゴ(WMAQ)、フィラデルフィア(WCAU)、ボストン(WBTS)、ニューイングランド(NECN)、マイアミ(WTVJ)など主要なNBC傘下各局の地元ニュースコンテンツを24時間体制で無料配信している。追って、ニューヨーク(WNBC)とロサンゼルス(KNBC)からの配信も開始する予定だ。

全米86市場で185のローカルテレビ局を所有・運営するシンクレア・ブロードキャスト・グループも1月19日、ローカルニュースの配信サービスアプリNewsOnをスマートテレビのSamsung TV Plusプラットフォームに新たに搭載すると発表。全米約200のローカル局のコンテンツを配信している。

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