「#WAKUをこえろ!」 石川地区テレビ4局が初の共同キャンペーンを展開中

編集広報部
「#WAKUをこえろ!」 石川地区テレビ4局が初の共同キャンペーンを展開中

北陸放送(MRO)、石川テレビ、テレビ金沢、北陸朝日放送の石川地区テレビ4局は2022年から共同キャンペーン「#WAKUをこえろ!」を展開中だ。3月29日に各局の夕方生ワイド内でお花見でにぎわう金沢市内の名所から夜桜中継を4局同時生放送したほか、「民放の日」の4月21日にもコラボ企画を予定している。

石川地区での本格的な共同キャンペーンは初めて。「"テレビ離れ"への危機感を共有し、放送そのもののプレゼンスを高めよう」と2021年夏に編成部長会が発足。多いときは2週に1回のペースで検討を重ねた結果、SNSを通じたコラボを展開することに。22年4月21日に4局の公式Twitterアカウントで共通動画の配信からスタートした。その後は宣伝担当者の連動ツイートや各局アナウンサーによるリレー朗読動画などを展開してきた。

22年夏には地上波でのコラボの準備に着手。報道や制作部門も巻き込み、石川県の魅力を発信することも目標に加えるなど協力体制を強化した。12月1日には18時台のローカルニュース内で4局同時生放送が実現。各局のアナウンサーが出演して、"テレビの枠""局の垣根""従来の概念""世代の枠"をこえることも意味するキャンペーンタイトル「#WAKUをこえろ!」を高らかに宣言した。

その後も、MROラジオの『おいね★どいね』(火―金、13・00ー16・00)に4局のアナウンサーが勢ぞろいして生トークを展開したほか、今年1ー3月にはそれぞれの局の看板番組に他の3局のアナウンサーが出演するなどのコラボ企画を連発。その総仕上げとして、3月29日には夜桜見物で賑わう名所からの同時生中継が実現した。

SNSへの関連投稿は各局が一斉にPRするためインプレッションも大きく、アナウンサーが相互出演した番組は視聴率もアップ。視聴者や地域からも好評のようだ。ライバル局の中継班を社内随所に招き入れたり、裏番組に出演したり......これまでなかった4局の協力体制が構築できたことで、「新しい番組の見せ方や可能性を考える機会になった」「テレビの底力を再認識した」「まだまだできることがあるのではないか」といった手応えを得たという。これを契機に「それぞれの局の個性を発揮しながら連携することが大事になってくる」「個社や系列だけでなく、エリアとして力を合わせて一緒に盛り上げていくことが必要な時代に入ってきた」との期待の声も。

キャンペーンは本年度も継続し、番組面だけでなく視聴者と触れ合う機会なども検討するという。開始1周年となる4月21日は折しも「民放の日」。この日は各局の公式Twitterで同時間帯にメッセージ動画を配信するほか、MROラジオの『おいね★どいね』で各局アナ出演の第2弾を予定している。

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