WOWOWは7月28日、ネコに特化したライブ配信アプリ「nekochan」を正式にリリースした。無料でネコの様子をリアルタイムで見られるほか、"音付きのギフト"を使ってネコとコミュニケーションをとることができる。SNSで人気のネコを中心にスカウト活動を行い、現在約50匹が"公式猫ライバー"として活動。ライブ配信がない時はアーカイブを視聴できる。
同社は社内の新規事業提案制度「&WONDER」を2021年から実施しており、その第1号として23年5月27日にテスト版をリリース。企画を提案した事業開発室の稲生紗也氏は以前、ネコをテーマとした番組『ねこが笑えば』などを制作した経験もある。稲生氏は企画のきっかけについて「動物アレルギーだという友人が、私が飼っているネコとのビデオ通話に喜んでくれたこと」と語る。自分で飼っている人でないと、リアルタイムで見ることができないことに気づき、企画に至ったという。
視聴者からライバーに送られるギフトで収益化を目指しており、現状では想定した成果が出ているという。また、人とネコとのこれまでにないつながりを作ることを目指しており、すでにユーザー同士が活発に交流し、良好な関係が築かれている。稲生氏は今後について「ライブ配信に限らず、日本中のネコやネコ好きが集まるメディアとして、多角的な展開をしていきたい」と意気込む。