昭和の時代から関西の家庭の冷蔵庫には、必ずと言っていいほど伊藤ハムのポールウインナーが常備されてきました。おやつにおかずにおつまみに、そのまま食べたりアレンジしていろんな料理にと大変重宝します。ところが関東ではあまり販売されていないらしく、ポールウインナーを知らない人が多いという事実に驚きました。発売から90年近くたった現在でも売り上げの約9割以上が関西なんだそうです。
そこで、ラジオCMをきっかけに関東の人に一人でも多く食べてもらいたい! という熱い思いで制作に挑みました。どういう食べ方があるのか? お弁当のおかずにどうアレンジするのか? 等々は写真とともにたくさん紹介されています。だから私たちはあえて違う視点でこの商品を捉えようと考えました。コピーライターの森田一成さんの提案は、設定が関西の夫婦の日常会話。ウインナーとソーセージの違いについて話すところから始まります。「大きく言うとソーセージの中の一種がウインナー」というように「〇〇の中の〇〇」と会話を進めていきます。速いテンポの関西弁でウイットに富んだ夫婦の会話に、気が付けばどんどん引き込まれます。たっぷりと会話を楽しんだ後、ナレーションで商品を印象付けるという絶妙なCMに仕上がりました。
制作スタッフ、出演者、CMを聴く人、商品を販売する企業の思いが一つになったと感じたCMです!
ポールウインナー愛で最優秀を頂き関東が近くなった気がします! ありがとうございました!