米2022―23年TVシーズン CBSが15年連続で最多視聴者数を獲得 FOXは18―49歳でトップ

編集広報部

米国の2022―23年テレビシーズンの局別視聴者数ランキングがニールセンから発表された。平日のプライムタイム平均視聴者数(LIVE+7=放送後7日間のオンデマンドなども含めた視聴者数)はCBSが596万人(前年比5%減)で、15年連続でトップの座についた。以下、NBCが527万人(同14%減)、FOXが445万人(同2%減)、ABCが414万人(前年の416万人から微減)と続いた。

トップのCBSは、マルチプラットフォームにおいて平均視聴者数が1,100万人を超えるシリーズを5つ、同じく1,000万人超のシリーズを7つ有する。このうち、長寿番組『NCIS』はドラマ部門で5年連続のトップ。同じくドラマ部門で『FBI』『Blue Bloods』、コメディ部門で『Young Sheldon』『Ghosts』が上位につけている。来シーズンも充実した番組ラインナップが期待される一方で、WGA(全米脚本家組合)のストライキの動向が気になるところだ。

平均視聴者数では総合3位に甘んじたFOXだが、視聴率では広告主が最も重視する18―49歳の層でトップ(1.1)に立った。以下、NBC (0.9)、CBS (0.7)、ABC(0.6)と続く。その原動力となったこの層のトップ番組は、FOXのドラマ『Accused』だ。平均視聴者数410万人で、マルチプラットフォームを合わせ650万人。スーパーボウル直後に放送された『Next Level Chef』シーズン2プレミアも視聴者数1,850万人で、シーズンを通しても平均視聴者数610万人と大健闘した。

このほか、ニールセンの調べによるとニュース番組で最も多くの視聴者数を記録したのはCBS『60 Minutes』で平均887万人。毎週日曜午後7時(米東部時間)に放送されるこの番組の22―23年テレビシーズン中の放送回数は30回。このうち同時間帯の視聴者数トップ5入りが23回、トップ10入りが29回という安定ぶり。22年6月2日放送のアンダーソン・クーパーによる英ヘンリー王子インタビューはシーズン最多の総視聴者数1,200万人を記録した。

一方、金曜午後9―11時でトップとなったニュースはABCの長寿番組『20/20』だった。ライバルの『Dateline NBC』をしのぎ、総視聴者数(384万人)と25―54歳(96万人)、18―49歳(66万人)でそれぞれトップの三冠を達成した。とはいえ、前シーズンからは総視聴者数で9%減。『Dateline NBC』も同12%減だった。いずれも、コードカットが進むなかで若年層での視聴者数減が著しかったものと見られる。

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