山﨑裕侍氏(HBC)らに文部科学大臣賞 第74回芸術選奨

編集広報部

芸術分野で優れた業績をあげた個人を顕彰する文化庁主催の同賞が2月28日に発表された。放送部門の文部科学大臣賞に北海道放送(HBC)の山﨑裕侍氏と脚本家の野木亜紀子氏が選ばれた。贈賞式は3月15日に都内で行われる。

山﨑氏* はドキュメンタリー『閉じ込められた女性たち~孤立出産とグレーゾーン~』(2023年5月28日放送)のプロデュースをはじめ、「民主主義の危機」や「核のゴミ」などをテーマに、この国が抱えるさまざまな"歪"みに果敢に切り込み、強い説得力で発信し続ける姿勢が評価された。野木氏は、WOWOWが23年3―4月に放送した連続ドラマW『フェンス』の脚本で沖縄が抱える諸問題について徹底した取材に基づき真正面から向き合った勇気が称えられた。野木氏はTBSテレビの『アンナチュラル』の脚本で第69回同賞の文部科学大臣新人賞を受賞している。

また、今年の新人賞にはNHKの石原大史氏(NHKスペシャル『"冤罪"の深層~警視庁公安部で何が~』〔23年9月24日放送〕の演出)と劇作家・脚本家の長田育恵氏(NHK連続テレビ小説『らんまん 』〔23年春期〕の脚本)が選ばれた。


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