Netflixは9月末、半期ごとの視聴データ「What We Watched: A Netflix Engagement Report」(2024年1〜6月分)を公表した(冒頭画像はウェブサイトのリリース画面)。映画とテレビの2項目で全コンテンツのランキングとコンテンツごとにグローバル展開の有無、Netflixでの公開日、視聴時間、視聴回数などのデータを示したシンプルなもの。これによると、今年上半期の延べ視聴時間は940億時間を超えた。前年同期の1,000億時間からやや減っているものの、膨大な数字だ。
テレビ番組部門のトップ10のうち4つが英国発のコンテンツだった。1位のミステリー『偽りの銃弾(Fool Me Once)』(視聴回数1億800万回)から3位のブラックコメディ『私のトナカイちゃん(Baby Reindeer)」(8,800万回)、4位のドラマ/コメディ『ジェントルメン(The Gentlemen)』シーズン1(7,600万回)、10位の恋愛ドラマ『One Day/ワンデイ』(3,900万回)と席巻した。いずれもグローバル展開しているコンテンツだ。
最も視聴された米国のテレビシリーズは、ファンタジーアニメ『アバター:伝説の少年アン(Avatar: The Last Airbender)』シーズン1で、視聴回数7,110万回で5位にランク入り。犯罪ドラマ『グリセルダ(Griselda)』(6,920万回)が6位で続いている。
英語以外の言語コンテンツも人気が高く、その数も映画とテレビを合わせた全コンテンツの3分の1に達する。アカデミー賞ノミネート作品でもあるスペインの『雪山の絆(Society of the Snow)』は実際の災害を題材にした作品で、映画部門で堂々の3位(視聴回数1億400万回)。同じくスペインのドラマシリーズ『ベルリン(Berlin)』シーズン1はテレビ部門9位(4,900万回)。韓国からはロマンティックコメディシリーズ『涙の女王(Queen of Tears)』がテレビ部門14位(2,900万回)、フランスからはスリラー『セーヌ川の水面の下に(Under Paris)』が映画部門4位(8,500万回)、イタリアの恋愛映画『ティアメイカー(The Tearsmith)』が同20位(5,300万回)と上位に食い込んでいる。鈴木亮平主演の日本の『シティーハンター(City Hunter)』も映画部門で視聴回数1,600万回を超えた。
テレビ部門2位のNetflixオリジナルシリーズ『ブリジャートン家(Bridgerton)』シーズン 3の人気も相変わらず高い。同名のロマンス小説をベースにした、1800年代初頭のロンドン社交界が舞台の恋愛ドラマで、今期は1〜3シーズン合わせての視聴回数が1億8,900万回。シーズン3だけでも、わずか2カ月で9,200万回視聴された。
トップジャンルとも言えるアクション・アドベンチャーでは『ダムゼル/運命を拓きし者(Damsel)』(1億4,400万回)と『Lift/リフト』(1億2,900万回)が、映画部門の1位と2位に君臨している。日本のファンタジーシリーズ『幽☆遊☆白書(YuYu Hakusho)』実写版も前期の1,700万回から770万回に減ってはいるが、引き続き健闘している。
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