仏放送連合のSVOD「Salto」 サービス終了決定

編集広報部

フランスの公共放送フランス・テレビジョン(FTV)、民放のTF1とM6は、2月15日(現地時間)、3社によるジョイントベンチャー(JV)「Salto」(有料動画配信サービス)の事業停止を決め、近日中に清算手続きに入ることを決定したと発表した。すでに同サービスのウェブサイトでは、「残念ながら、Saltoのサービスは終了しました」とするメッセージが掲載されており、FAQのページを通じて、契約者に対して解約の方法を説明している。

JVのプレスリリースによると、同サービスは他社に売却されることなく清算作業を行うとのことで、契約者には清算人からサービス終了時期と、解約手続きに関する連絡が送られる。

フランス版ネットフリックスを目指したSaltoは、開始から2年あまりという短命で姿を消す。立ち上げから事業不振が続いていた同サービスについてJVは、「複雑で制約の多いガバナンス」「多くのプロバイダ(ISP)がSaltoのサービス提供を拒んだ」などと説明。また、SaltoはTF1とM6の合併で誕生する新事業体に引き継がれる予定だったが、合併計画そのものが中止となっていた。その後、民放側が揃って事業撤退を表明。FTV単独での継続も難しい中で、「Saltoを継続するための条件が満たされないと判断した」としている。

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