米ワーナー社の配信サービス「MAX」が9月25日に日本上陸 U-NEXTと提携 新たな市場開拓へ

編集広報部
米ワーナー社の配信サービス「MAX」が9月25日に日本上陸 U-NEXTと提携 新たな市場開拓へ

米ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー(WBD)の配信サービス「MAX」が日本でもU-NEXTのプラットフォーム内で9月25日から始まった。欧州では早くから展開していたが、「アジア進出第一号」と米国内でもエンタメ系メディアが報じている。Disney+、Paramount+に続き米メジャー系の日本市場上陸となった。

U-NEXTで配信されるのは「MAXオリジナル」「ハリー・ポッター」「DCユニバース」、映画スタジオ「ワーナー・ブラザーズ」、そしてWBD傘下のケーブルチャンネル「HBO」「カートゥーンネットワーク」「ディスカバリーチャンネル」「アニマルプラネット」の8ブランドから2,500以上のタイトル/1万6,000以上のエピソードという膨大なもの。U-NEXTの加入者は追加料金なしに見放題だ。

しかも、HBOとMAXのオリジナルシリーズの最新エピソードも米国と同時に U-NEXTで配信する。新作映画の配信開始も早まる。これまでU-NEXTは劇場公開直後の作品をまずは課金配信し、しばらく後に見放題配信に切り替えていたが、今後はより多くの作品が劇場公開直後に見放題配信できる見込みだという。高画質配信にも力を入れ、『ハリー・ポッター』全シリーズも4K HDRの高画質/高音質で配信される。

WBDはワーナーメディア時代の2021年3月、U-NEXTとSVODの独占提携契約を交わしている。以来U-NEXTはケーブルチャンネルのHBOやMAXの前身であるHBO MAXのコンテンツを日本で独占配信している。WBDは今回の新たな提携でMAXのアジア展開の足がかりにしたい考えだ。U-NEXTは国内のコンテンツをMAX経由でグローバル展開していくねらいがある。エミー賞を受賞した『SHOGUN 将軍』のように近年、米国の配信市場では英語以外のコンテンツ需要が急激に高まっており、日本語コンテンツの人気が高い。配信最大手Netflixも米国内市場向けに実写、アニメともに日本語コンテンツを充実させており、それに対抗するための大きな商機とみているようだ。

最新記事