2024年度日本記者クラブ賞 北海道放送とテレビ静岡の各取材班に特別賞

編集広報部

日本記者クラブは4月24日、取材・報道や評論活動などで顕著な業績をあげたジャーナリストらを顕彰する2024年度の日本記者クラブ賞を共同通信社客員論説委員・白鷗大学名誉教授の後藤謙次さんに贈ることを決めた。40年以上にわたる永田町への取材で政治ジャーナリズムの活性化に大きく貢献したことが評価された。同日発表。

同特別賞は、北海道放送ヤジ排除取材班(代表=山﨑裕侍さん)とテレビ静岡「イーちゃんの白い杖」取材班(代表=橋本真理子さん)が受賞した。北海道放送は選挙応援中の首相にヤジを飛ばした市民が警察に排除された問題を粘り強く検証し、映画『ヤジと民主主義 劇場拡大版』として全国公開した。「世界中で表現の自由が脅かされる事態が起きるなか、足下の民主主義の土台がどうなっているかを深く考えさせた」と高く評価された。静岡放送の『イーちゃんの白い杖』は目の見えない少女の日常と自立を25年にわたって追い続け、命と家族を問うた。「エンターテインメントとして高い評価を得たことも、ドキュメンタリーの可能性を感じさせた」ことが贈賞の理由。

贈賞式は5月31日に、受賞者による記念講演会を7月10日と同17日の2回にわけていずれも日本記者クラブで開催する。講演会は日本記者クラブの会員だけではなく、一般の読者・視聴者も参加できる。

詳細および申し込みは日本記者クラブのウェブサイトを参照。

最新記事