米Netflixが1月20日、2025年第4四半期決算を発表した。ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の買収に向けて(既報)注目を集めるなか、その決意をあらためて示すとともに、既存事業の成長と中長期戦略の両立をアピールした。
有料契約者数は世界で3億2,500万人を超えた。SFホラーの人気シリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』など世界的なヒットコンテンツにも恵まれ広告収入も拡大し、第4四半期の売上は120億5,000万㌦(約1兆8,700億円/前年同期比約18%増)、純利益は約29%増の24億2,000万㌦(約3,751億円)。2025年通年の売上は451億8,000万㌦(約7兆29億円/前年同期比16%増)、純利益109億8,000万㌦(約1兆7,019億円)となった。2026年通年の売上は507億〜517億㌦を見込むという。
Netflixは同日、WBDのスタジオ部門と配信サービス「HBO Max」に新たな条件を提示した。約720億㌦(約11兆1,600億円)を全額現金で買収するというものだ(当初は現金と株式の組み合わせを提示したが、パラマウント・スカイダンスの敵対的な提案と同様に全額現金に変更した)。その資金確保に向けて自社株買いを一時停止する方針も明らかにしている。
これと並行してNetflixが着々と進めているのがコンテンツ調達の拡充だ。既報のようにNetflixは2026年3月に開催される「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」を日本国内で独占配信するほか、米MLB(メジャーリーグベースボール)と2026~28年シーズンのメディア権契約をESPN、NBCユニバーサル(NBCU)とともに結んだ。さらに、ビデオポッドキャストにも続々と参入している。もうひとつが、ソニー・ピクチャーズと映画配信をめぐるグローバル規模の長期契約をこのほど提携したことだ。ソニー・ピクチャーズの劇場公開とパッケージ・デジタル販売(ホームエンターテインメント)終了後の独占配信権(Pay-1契約)を世界規模で獲得し、2026年後半から地域ごとに順次適用され、2029年初頭に本格的に発効する。契約金額は公表されていないが、70億㌦超とみられ、Pay-1契約としては過去最大規模になるという。
一方、縦型動画への対応を強化する方針も打ち出している。モバイルアプリ上で試験運用してきたフィードを拡充し、既存の映画・ドラマのクリップに加えビデオポッドキャストなど新たなコンテンツ形態も取り込む。2026年後半にはモバイル向けアプリのUI(ユーザーインターフェース)の刷新も予定している。
