「全映協グランプリ2025」決まる 民放系制作会社が3部門で最優秀賞に

編集広報部
「全映協グランプリ2025」決まる 民放系制作会社が3部門で最優秀賞に

全国地域映像団体協議会(全映協)の「全映協グランプリ2025」の結果が11月20日に千葉市の幕張メッセで発表・表彰された(=冒頭写真)。番組部門の最優秀賞(総務大臣賞)にメ~テレドキュメント『救いの時差~ある小児がん医師の呻吟~』(㈱名古屋テレビ映像)、CM・キャンペーン部門の最優秀賞(映像新聞社会長賞)に『「原風景を守る」ダイジェスト版』(㈱エイチ・ビー・シー・フレックス)、地域振興コンテンツ部門の最優秀賞(経済産業大臣賞)に『伊勢の神宮 こころの源郷(ふるさと)』(㈱CBCクリエイション)がそれぞれ選ばれた。

全映協は全国7地区で地元に基盤を置く映像制作関連団体で組織しており、各地区傘下のプロダクションは放送局系・独立系あわせて200社。「番組部門」「CM・キャンペーン部門」「学生部門」「地域振興コンテンツ部門」の4カテゴリーで募集し、ローカルコンテンツを称揚しようというもの。2003年から年1回行われている。各地区審査を経て、地区団体が推薦・応募した作品を学識経験者などによる審査会で決定した。

番組部門で最優秀に輝いた『救いの時差~ある小児がん医師の呻吟~』は名古屋大学病院の小児科医・高橋義行さんが治療法のない小児がんに向き合うなかで、新薬が国内で認可されない現状と、国ごとの医療制度の違いがもたらす最新医療の"時差"を取り上げた。今年のABU賞PROGRESS賞でいずれも最優秀賞を受賞。ディレクターを務めた小澄珠里* さんは表彰式で「(番組で取り上げた)二人の少女の命は同じなのに、なぜ助かる命と助からない命があるのか。そんな疑問を提示したいという思いで制作した。この番組をとおして小児がんを知っていただき、日本の新薬開発が促進することを期待しています」と話した。

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<小澄珠里さん㊨と名古屋テレビ映像の浅野宏明社長>

その他の賞も含めた詳細は全映協のウェブサイト(外部サイトに遷移します)にて。


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