東海テレビドキュメンタリー劇場第15弾となる映画『その鼓動に耳をあてよ』が、1月27日(土)から東京・ポレポレ東中野を皮切りに全国で順次公開される。
本作の舞台は、名古屋港から北へ3km地点にある名古屋掖済会(えきさいかい)病院。その救命救急センター(ER)は「断らない救急」を掲げている。24時間365日、さまざまな患者が運び込まれてくる。耳の中に虫がいると泣き叫ぶ子ども、脚に釘が刺さった大工職人、自死を図った人......。医師は「"救急で何でも診る"の"何でも"には、社会的な問題も含まれる」と話す。実際、身寄りのないお年寄りから生活困窮者、そして新型コロナウイルスのパンデミックのときには他の病院に断られた患者が押し寄せる......。
そんなERのありのままの姿を通じて社会のいまを映し出す本作を手がけたのは、これが初の映画となる東海テレビの足立拓朗監督。プロデューサーは同社の『ヤクザと憲法』『さよならテレビ』の阿武野勝彦氏と圡方宏史氏が務めた。
1月27日の東京・ポレポレ東中野での上映後には、本作に出演した名古屋掖済会病院の北川喜己医師(現院長)、蜂矢康二医師、櫻木佑医師も登壇し、東海テレビの阿武野プロデューサー、圡方プロデューサー、足立監督による舞台あいさつが行われた(写真㊦)。
足立監督は、1月27日の上映と舞台あいさつを終えて「初回上映は満員御礼の100人。聞くと、当社がこれまでに上映した作品を見た人が多くいました。テレビから映画へ......そして全国のファンを獲得していることに胸が高鳴る"鼓動"を感じました。当社のドキュメンタリーの歴史をつなげていきます」とコメントを寄せてくれた。
<左から、阿武野プロデューサー、圡方プロデューサー、足立監督、櫻木医師、蜂矢医師、北川院長>
劇場公開情報はこちらを参照。なお、ポレポレ東中野では、本作の公開を記念して2月3日(土)から圡方宏史監督作品の『ホームレス理事長』『ヤクザと憲法』『さよならテレビ』の特集上映を行う。詳細はこちらを参照。