連載

1.はじめに2025年5月16日、「下請代金支払遅延等防止法及び下請中小企業振興法の一部を改正する法律」が成立し、下請代金支払遅延等防止法(以下「下請法」といいます。)が改正されることになりました。法律の名称も「製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律」に変更され

ラジオ局が手がけるイベント、グッズ販売、ポッドキャスト配信etc.――。ローカルラジオを中心に放送外ビジネスの事例を取り上げ、ラジオ事業の可能性を探ります。ライターの豊田拓臣さんが各局の担当者などへの取材をもとに経営の側面にも焦点を当て放送外ビジネスのノウハウの一端に触れていきます(まとめページは

各放送局がそれぞれ設置している番組審議会。その役割や意義について連載企画を通じてお伝えしています(まとめページはこちら)。第6回目は、ラジオ局の番組審議会についてFM802(FMCOCOLO)番組審議会事務局の河原敬子さんに紹介いただきます。FMラジオ放送のFM802とFMCOCOLOは、大

※前編はこちらから。後編では、買収をめぐるSkyの側の状況と英国のメディア状況、そしてその将来について見ていきます。なぜSkyがITVを買うのか?資本市場の圧力に耐えかねたITVが、今はまだ利益を計上しているものの効率が低下し、近い将来、不採算部門になる可能性が高い放送事業を売却する背景はわか

久しぶりの連載です。今年に入って放送をめぐる環境は世界中で大きく動いている感があります。日々、さまざまなメディア企業や投資グループが、グローバルな規模でのメディアビジネスの再編に動いていますが、自ら番組も制作する大手放送事業者が、放送部門を丸ごと切り売りする日が今、唐突にやってくるとは正直想定外でし

こんな人が、今の世の中にもっといてくれたら――。そう強く思う人物がいる。その生き方は、分断と差別、そして人間不信が渦巻く現代社会への一つの指針となるはずだ。大田昌秀。元沖縄県知事である。沖縄に「チューバー」という言葉がある。漢字で書けば「強者」。自らの信念を曲げずに貫く人を指す。厳しい沖縄戦を

ラジオ局が手がけるイベント、グッズ販売、ポッドキャスト配信etc.――。ローカルラジオを中心に放送外ビジネスの事例を取り上げ、ラジオ事業の可能性を探ります。ライターの豊田拓臣さんが各局の担当者などへの取材をもとに経営の側面にも焦点を当て放送外ビジネスのノウハウの一端に触れていきます(まとめページは

NHK放送文化研究所メディア研究部で放送政策、地域メディア動向、災害情報伝達について発信してきたメディア研究者の村上圭子さんによる連載です。テーマは「ローカル局」。ローカル局が直面している厳しい現実のなかで新たな挑戦をする局、人への取材を中心に、地域メディアの持続可能性を考えていきます(まとめページ

NHK放送文化研究所メディア研究部で放送政策、地域メディア動向、災害情報伝達について発信してきたメディア研究者の村上圭子さんによる新連載をはじめます。テーマは「ローカル局」です。ローカル局が直面している厳しい現実のなかで新たな挑戦をする局、人への取材を中心に、地域メディアの持続可能性を考えていきます

各放送局がそれぞれ設置している番組審議会。その役割や意義について連載企画を通じてお伝えしています(まとめページはこちら)。第5回目は、テレビ局における一般的な番組審議会の運営と、自社の放送の自主・自律を守る取り組みを、中京テレビ放送・放送番組審議会事務局長の元木敬文さんに紹介いただきます。今回は

2025年夏クール(7~9月)のテレビドラマは、令和ならではのユニークな切り口の学園ドラマが印象に残った。令和の若者たちに真正面から向き合う『僕達はまだその星の校則を知らない』(関西テレビ・フジテレビ系、以下『ぼくほし』)はスクールロイヤーを主人公にした学園ドラマ。濱ソラリス高校に派遣された弁

1.はじめに著作権法には、一定の条件を満たす場合には著作権者の許諾を取らなくても著作物を利用できる方法がいくつか用意されており、こうした方法に沿って番組に使用されている素材も少なくありません(これらを「権利制限規定」といいます)。とはいえ、条件を満たさない著作物の無断使用は著作権侵害になるおそれが

ローカル局が「地域密着」「長期取材」による優れたドキュメンタリー番組を放送していることは知られていますが、その局以外の地域の視聴者が目にする機会が少ないという現状があり、ドキュメンタリー番組の存在や価値が社会に十分に伝わっていないという声も聞かれます。そこで「民放online」では、ノンフィクショ

ラジオ局が手がけるイベント、グッズ販売、ポッドキャスト配信etc.――。ローカルラジオを中心に放送外ビジネスの事例を取り上げ、ラジオ事業の可能性を探ります。ライターの豊田拓臣さんが各局の担当者などへの取材をもとに経営の側面にも焦点を当て放送外ビジネスのノウハウの一端に触れていきます(まとめページは

電通、電通総研で長年にわたって広告業界・メディア業界を考え見つめてきた奥律哉さんの新連載です。大きな転換期にある広告・メディアの現在地を確認しながら、さまざまな角度から広告・メディアの未来を展望していただきます。(編集広報部)連載にあたって民放onlineに寄稿する機会を得た。連載するにあたり、

面白い番組、優れた番組の背後には魅力的な作り手や演じ手がいます。その人たちが残した印象的な言葉は番組制作の極意を伝えるとともに、一種の演出論や映像論、社会論とも言えます。連載【放送人この言葉、あの言葉】はこれら珠玉の言葉の数々を、東京大学でメディア論の教鞭を執る丹羽美之さんの視点で選んでいただき

※前編はこちらから。後編では、メディア・情報源別の有用度や信頼性への評価と、災害時に大きな問題になっているデマやフェイク情報について見ていきます。なお、詳しい調査結果については、能登半島地震時の調査を中心にまとめた報告書を民放連ウェブサイトで公開していますので、興味のある方はご覧ください。能登で

NHK放送文化研究所メディア研究部で放送政策、地域メディア動向、災害情報伝達について発信してきたメディア研究者の村上圭子さんによる新連載をはじめます。テーマは「ローカル局」です。ローカル局が直面している厳しい現実のなかで新たな挑戦をする局、人への取材を中心に、地域メディアの持続可能性を考えていきます

みなさま、お元気でしょうか?前回の連載から1年半たってしまいましたが、この連載、まだ終わっていませんよ!再開の1回目は、9月1日防災の日にちなんで、"放送って役に立ってるの?"と題し「大災害とメディアの役割」を取り上げます。どこにいても携帯端末で緊急地震速報を受信でき、ネットメディアで災害の情報

長年、勤めてきたNHK退職を目前に控えた、昨年末のことである。一本の電話を受けた。NHK広島放送局に勤務する後輩ディレクターからだった。「こうさん。広島で、何カ月か、長期滞在して、番組手伝いませんか」私は、自分の耳を疑った。広島に?私が?実は、その直前に、わがNHK遍歴を振り返っていたとこ

各放送局がそれぞれ設置している番組審議会。その役割や意義について連載企画を通じてお伝えしています(まとめページはこちら)。第4回目は番組審議会の様子を、さくらんぼテレビジョン番組審議会事務局長の柳澤浩さんに紹介いただきます。私たちさくらんぼテレビジョン(以下さくらんぼテレビ)は山形市に本社を置く

2025年春クール(4~6月)のテレビドラマは、テレビ局や芸能界を舞台にした作品と、自分たちの日常生活を見つめ直そうという作品が多かった。"大人のラブコメ"人気シリーズ続編は成熟した月9にこの二つの要素が同時に描かれていたのが月9(フジテレビ系月曜夜9時枠)で放送された岡田惠和脚本の『続・続・最

放送業界も深く関係する新たな法律「フリーランス法」について、解説講座を連載しています(連載まとめはこちら)。大東泰雄弁護士、堀場真貴子弁護士による共同執筆です。(編集広報部)第4回と第5回は、フリーランス法(「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」)に関して、よくある質問にQ&A

ひめゆり学徒隊を取材するなかで......「誰がいったい、あんな戦争を始めたんでしょうかね」怒りのこもった目で、そう訴えるのは、97歳の山内祐子(さちこ)さんだ。沖縄戦のさなか、日本軍の病院で看護補助にあたり、その半数余りが亡くなったひめゆり学徒隊の一人である。私は、この一年あまり、折を見て撮影

各放送局がそれぞれ設置している番組審議会。その役割や意義について連載企画を通じてお伝えしています(まとめページはこちら)。第3回目は、「民放連の取り組み」を、日本民間放送連盟「番組審議会検討部会」の松山圭子・幹事(テレビ朝日番組審査室長兼SDGs推進室)、中西正之・副幹事(毎日放送コンプライアンス

ローカル局が「地域密着」「長期取材」による優れたドキュメンタリー番組を放送していることは知られていますが、その局以外の地域の視聴者が目にする機会が少ないという現状があり、ドキュメンタリー番組の存在や価値が社会に十分に伝わっていないという声も聞かれます。そこで「民放online」では、ノンフィクショ

各放送局がそれぞれ設置している番組審議会。その役割や意義について連載企画を通じてお伝えしています(まとめページはこちら)。第2回目は、東京大学大学院の宍戸常寿教授にお考えを伺いました。(番組・著作権部)番組審議会は、放送界の方々にとっても、よくわからない・よく知らない存在かもしれない。しかし、番

面白い番組、優れた番組の背後には魅力的な作り手や演じ手がいます。彼らの残した印象的な言葉は番組制作の極意を伝えるとともに、一種の演出論や映像論、社会論とも言えます。連載【放送人この言葉、あの言葉】はこれら珠玉の言葉の数々を、東京大学でメディア論の教鞭を執る丹羽美之さんの視点で選んでいただき、毎回ひ

気になる本=持続可能なメディア下山進 著、朝日新聞出版発行(朝日新書)既存メディアの将来を危惧する声が日増しに高まっています。いまや「オールドメディア」とまで揶揄される新聞や雑誌、テレビの未来について考える、最適の本が出版されました。ノンフィクション作家の下山進さんが書いた朝日新書『持続可能なメデ

放送業界も深く関係する新たな法律「フリーランス法」について、解説講座を連載しています(連載まとめはこちら)。大東泰雄弁護士、堀場真貴子弁護士による共同執筆です。(編集広報部)第4回と第5回は、フリーランス法(「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」)に関して、よくある質問にQ&A

各放送局のウェブサイトには必ず「番組審議会」というページが設けられており、年に複数回の審議が行われ、その審議概要が掲載されています。審議をしているのは、大学教授や弁護士、経営者、作家やタレントなどの複数の方で、各局の番組や、番組の適正に向けた多様なテーマなどに関して、さまざまな意見が述べられています

1.はじめに放送局は年間、数えきれないほどの放送番組を制作・放送していますが、その中では、自ら制作し、著作権を保有する素材(映像、写真、テキストなど)だけでなく、第三者が著作権を有するさまざまな素材を使用することも多いです。もちろん、著作物の利用にあたっては、著作権者から許諾を得て使用するのが原則

2025年冬クールのテレビドラマは、昨年、国内外でポピュリズム選挙が注目を集めた影響なのか、自分たちの足元の日常を軸に日本の社会や政治を見つめ直そうとする作品が多かった。作家が社会を見つめる目日曜ドラマ(日本テレビ系日曜夜10時30分枠)で放送されたバカリズム脚本の『ホットスポット』は、山梨県の

ドキュメンタリー映画『太陽(ティダ)の運命』が3月22日に沖縄・那覇市の桜坂劇場で先行公開され、4月19日から東京のユーロスペースほか全国で公開される。沖縄県知事を務めた大田昌秀と翁長雄志両氏に光を当て、知事として何を目指し、何と闘い、何に挫折し、そして何を成したのか。そこから見えるこの国の現在地

(前編はこちらから)2024年夏から2025年冬まで連続3期放送された教師を主人公としたドラマの最初の作品『素晴らしき哉、先生!』(テレビ朝日系列)では、疲弊した2年目の高校教師・笹岡(生田絵梨花)の現実が描かれていた。保護者会にプレッシャーを感じ、自身の私生活の悩みを抱えながらの過酷な労働に消耗

教師や学校を取り上げたドラマは、医療ドラマ、リーガルドラマと並ぶ人気の職業ものドラマの一つである。最近でも、テレビ朝日系列の『素晴らしき哉、先生!』(2024年8月~10月)、日本テレビ系列の『放課後カルテ』(2024年10月~12月)、TBS系列の『御上先生』(2025年1月~3月)と、教師を中心

戦後80年である。昭和100年だという。わが業界でいうと、放送開始100年でもある。この節目に何をなすべきなのか。戦後の見つめなおしなど、いくつもテーマはあるだろう。でも私なりのミッションは、やはり先の大戦に焦点をあてることだと強く思っている。戦争を生身で体験した方々の声を、この耳で聞くことができる

ローカル局が「地域密着」「長期取材」による優れたドキュメンタリー番組を放送していることは知られていますが、その局以外の地域の視聴者が目にする機会が少ないという現状があり、ドキュメンタリー番組の存在や価値が社会に十分に伝わっていないという声も聞かれます。そこで「民放online」では、ノンフィクショ

面白い番組、優れた番組の背後には魅力的な作り手や演じ手がいます。彼らの残した印象的な言葉は番組制作の極意を伝えるとともに、一種の演出論や映像論、社会論とも言えます。連載【放送人この言葉、あの言葉】はこれら珠玉の言葉の数々を、東京大学でメディア論の教鞭を執る丹羽美之さんの視点で選んでいただき、毎回

気になる本=ことばの番人髙橋秀実 著 発行=集英社インターナショナル 発売=集英社毎週のように巡回している隣町の中規模書店で、2024年10月初旬、本書はやや目立つ新刊コーナーに平積みされていました。全面活字だらけの素敵なブックデザイン(鈴木成一デザイン室)と、飛び込んできた帯の警句「目を覆うばか

放送業界も深く関係する新たな法律「フリーランス法」について、解説講座を連載しています(連載まとめはこちら)。大東泰雄弁護士、堀場真貴子弁護士による共同執筆です。(編集広報部)第3回は、フリーランス法の「就業環境の整備」に関するルールについて解説します。 1.就業環境の整備に関するルールの概要

放送業界も深く関係する新たな法律「フリーランス法」について、解説講座を連載しています(連載まとめはこちら)。大東泰雄弁護士、堀場真貴子弁護士による共同執筆です。(編集広報部)第2回は、フリーランス法の「取引の適正化」に関するルールについて解説します。 1.取引適正化に関するルールの概要フリー

元NHKディレクターの渡辺考さんによる新連載をはじめます。名付けて【渡辺考の沖縄通信】。放送をはじめとするメディアが報じた出来事などを取り上げながら"今"を俯瞰する視座を提供します......と書くと堅苦しくなりますが、沖縄で暮らす渡辺さんならではの視点による時評を肩肘張らずに執筆いただきます。琉球

壮大なスケールの大作2024年秋クールの連続ドラマは、クオリティの高い多様な作品が多く、日本のテレビドラマ文化の成熟を感じる機会が多かった。日曜劇場(TBS系日曜夜9時枠)で放送された『海に眠るダイヤモンド』は、その筆頭だ。本作は現代(2018年)の東京と、過去(1955年~)の長崎県端島を行き

気になる本=ヤンキー母校に恥じる ヨシイエと義家氏河野啓 著、発行・三五館シンシャ 発売・フォレスト出版かつて、テレビには大きな影響力がありました。それは視聴者からの好意的な評価や取材対象者への共感だけでなく、思わぬ批判や悪意を招いてしまうこともありました。なかでもドキュメンタリー番組で中心的に描

今年の日本民間放送連盟賞の特別表彰部門青少年向け番組では、「げんきカレー」と呼ばれる助け合いシステムがある奈良県橿原市のカレー店を取り上げた、テレビ大阪の『やさしいニュース』が優秀賞に選ばれた。見知らぬ子どもたちのためにお金を支払う大人たちの思いによって、地域の子どもたちは無料でカレーを食べることが

ローカル局が「地域密着」「長期取材」による優れたドキュメンタリー番組を放送していることは知られていますが、その局以外の地域の視聴者が目にする機会が少ないという現状があり、ドキュメンタリー番組の存在や価値が社会に十分に伝わっていないという声も聞かれます。そこで「民放online」では、ノンフィクション

放送業界も深く関係する新たな法律「フリーランス法」について、解説講座を連載開始しました(連載まとめはこちら)。大東泰雄弁護士、堀場真貴子弁護士による共同執筆です。連載後半では読者の皆さまからの質問にも回答いただく予定ですのでご期待ください。(編集広報部)特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法

面白い番組、優れた番組の背後には魅力的な作り手や演じ手がいます。彼らの残した印象的な言葉は番組制作の極意を伝えるとともに、一種の演出論やメディア論、社会論とも言えます。新連載【放送人この言葉、あの言葉】はこれら珠玉の言葉の数々を、東京大学でメディア論の教鞭を執る丹羽美之さんの視点で選んでいただき、

1.はじめに放送局は年間のうちに数えきれない番組を制作・放送していますが、番組の撮影などで一般の方にご協力いただくことがあるかと思います。その時に意識しなければならない問題の一つとして「肖像権」が挙げられますが、この肖像権という権利については、法律にハッキリとした記述もないため、意外と正確に理解さ